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ゼーベック効果を利用した体温で発電する充電不要のスマートウオッチ「MATRIX PowerWatch」

 ”発電=電気を作る”と言う言葉を聞いてどう言う発電方法があなたには真っ先に頭に思い浮かびますか?一般的に私達が使う電気は火力・水力・風力・原子力・太陽光と言った発電方法で得られた電力で日々の生活を送っていますが、太陽光以外はどれも風や水や水蒸気の力でモーターを回して発電しています。一方太陽光発電は太陽の光エネルギーを半導体によって電気に変えており、その他にも実は半導体を使った発電方法は存在しており、それが熱電交換(ゼーベック効果)と言う熱を電気に変えると言う発電方法があります。
 ただこの熱電交換は1821年にエストニアのトーマス・ゼーベックと言う物理学者が偶然発見した現象で、金属棒の一端を熱すると1本の金属棒の両端には温度差が生まれその温度によって金属棒の両端に電圧が発生すると言うものでした。このゼーベック効果を利用して実用化され広く知られているのがペルチェ素子と言う半導体素子で、この素子の片側を熱しもう片側を冷やすと発電し、逆にペルチェ素子に電気を流すと片側は冷えてもう片側は発熱するのですが、それを利用したのがペルチェ素子を使った冷蔵で実際に市販もされていますし、ペルチェ素子を使った発電装置などもキャンプ道具(湯沸かしポット等)として売られています。そんな発電対素子を腕時計に内蔵して充電フリーにしたのがこの「MATRIX PowerWatch」と言うスマートウォッチです。


 さて体温で発電する腕時計と言うのが実はこの「MATRIX PowerWatch」が初めてではなくセイコーが既に15年ほど前に市場に製品としてアナログ時計を投入していますが、おそらく日常生活で腕につけているだけでは発電量が少ない為か電熱器の様な充電器に毎日セットしなければならない為かあまりエコでもなく手間もかかるのでシリーズ化して後継機が出る事はありませんでした。ましてやディスプレイを搭載したスマートウォッチに採用する等考えられませんでしたが、ディスプレイに消費電力が少ないE-Ink(電子ペーパー)を使い徹底した省電力化を計り表示や計測できるデータもバッテリーを考えて表示できる項目は時計機能の他にストップウォッチやタイマーと言った昔からデジタル腕時計に搭載されている機能の他に、加速度センサーを使った徒歩での歩数やランニングでの歩数の表示機能にこの「MATRIX PowerWatch」が体温で発熱すると言う特徴を生かしてその発電力を表示する機能や消費カロリーを表示する機能も備えています。
 特に消費カロリーについてはこの「MATRIX PowerWatch」は正確な消費カロリー計算ができると言う事を謳っています。と言いますので1カロリーは1グラムの水を1℃上昇させるのに必要な熱エネルギー量とされており、この「MATRIX PowerWatch」は体温で発電しますから当然の事ながら体温と外気温、そして発電量を見れば簡単に消費したカロリーを計測する事ができますから予測ではなく実測のリアルな消費カロリーが表示できると言うのが製品の特徴の1つでもあります。
 また活動データは睡眠時にも身に着けておく事でそれらデータはiPhoneやAndroidに送信する事でApple HealthkitやGoogle Fitで利用する事ができる様になっていますからスマートフォンで睡眠の質の評価をする事もできる様になっています。

 

 ただこれらの機能も身につけて発電してくれなくては役に立ちませんので、そう仕向ける数々の仕掛も用意されています。例えば1日の消費化ロリーを設定してその達成具合を日、週周期で評価をしたり専用アプリケーションを使って友人とデータを共有する事で消費カロリーや発電量を競い合ったりと言った事ができる様になっています。特に運動をして体温が上がり外気温が低ければ冬場は発電効果は高いですし夏はプールに入れば体温と水との温度差で発電効果は上がりますから、そう言う事も考えてこの「MATRIX PowerWatch」は50M防水になっています。

 ちなみに「MATRIX PowerWatch」を外したままだろどうなるのか?当然のことながらバッテリーは常に消費していますから、完全にシステムが停止する前にこの「MATRIX PowerWatch」もスリープに入る様に設計されており、暫く見につけて発電しないとモニターが表示されない様になっていますから、できれば寝る時も身に着けておくのがベターです。その他機能的な詳細については下記URLについてご覧ください

https://igg.me/at/matrixpowerwatch/x/7929074

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