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AIを利用し、その場のシチュエーションに合ったベストな設定で自動撮影する一眼レフアダプター「Aurga」

今何かと話題のAI(Artificial Intelligence:人工知能)ですが、AIは最初から万能ではありません。AIを利用した新しいシステムを作るとまず最初はAIに学習させる所から始め、人間と同じ様にたくさんの経験を積む事で幅広い知識と正しい判断を身につけて行ってこそ、AIは人間と同じ様な判断を迷うことなく下す事ができます。

例えば写真を撮影する際にプロの方はオートではなくマニュアルで露出やシャッタスピードを調整してカメラに搭載したオートモード以上の素晴らしい写真を同じカメラ本体とレンズで撮影します。これはプロの方は写真に収める風景を見て経験上、露出やシャッタスピードをこの程度に設定すれば自分が思い描く最高の写真が撮影できると言う事を経験上知っているからです。

そこで今回紹介する撮影アダプター「Aurga」では、プロが撮影をした画像と、その画像に記録されたExif情報(シャッタースピードや絞り値、撮影場所や日時と言った様な情報)を何万枚と解析する事でそのシチュエーションに合った絞り値やシャッタースピードを学習する事で、カメラのファインダーが映し出している風景から自動的に最高の写真が撮影できる絞り値やシャッタースピードを設定する事ができるAIシステムを作り上げました。



ですから、この「Aurga」で撮影した写真はプロの写真家の方が培った経験に基づく露出やシャッタースピードで撮影した写真と同じ写真を撮影する事ができますので素人であってもプロが撮影したの?と言わんばかりの写真を撮影する事ができまます。

そしてその撮影モードは6種類あり、最初に紹介するのは”タイムラプス”です。
タイムラプスはコマ送りの様な写真を撮影するモードで、デジタル一眼レフで撮影するタイムプラスはカメラを固定し、1分、5分、10分、1時間と言った様な一定時間間隔で撮影する事でコマ送りした様な動画が撮影する事ができます(パラパラ漫画の様なもので、静止画を後から順番に並べて再生する事で動画にします)。
ここでこの「Aurga」が優れているのが夜景を撮影する時です。カメラのオートモードでは周囲が暗いとISO感度を上げるか絞り値を上げるかシャッタースピードを遅くするか、それらを複合的に調整して露出を決めるのですが、例えば夜の街の風景写真を撮影する場合に絞りを広げシャッタースピードを落とすと照明の当たっていない部分までクッキリと写す事ができますが、逆に光りを放っている自動車のヘッドライトやビルの窓から漏れ出た明かりは露出オーバーになって白飛びしてしまいます。
それをこの「Aurga」ではAIを使い今、カメラのレンズで捉えている風景にはどう言ったものが写っているのかを解析する事で白飛びしたり、逆に真っ黒になったりしない写真を撮影できる様になっています。

次に紹介するのはHDR(High Dynamic Range)撮影で、異なる露出で3枚の写真を撮影し3枚を合成して深くてきめ細かな画像に仕上げるモードです。
ですからこのHDRモードで撮影すれば露出が影響をして撮影が失敗するなんて事はありません。

その他には風景写真用のモードである”ランドスケープ”、人物撮影用の”ポートレイト”、車のテールライトの光が”光りの帯”の様に伸びる、まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーに登場するタイムマシンのデロリアンがタイムスリップする瞬間と同じ様な絵を撮影できる”Light Trails”が用意されています。

そして撮影した映像はWiFiファイルサーバー機能を持ったUSBドンクルに保存されますので、特別な装置がなくともスマートフォンからストレスなく今撮影した映像をUSBドンクルに接続する事で確認する事ができますし、メモリーも最大256GByteまでのmiroSDカードを入れる事ができます。

またこのUSBドンクル経由でスマートフォンにインストールしたアプリケーションから撮影モードの変更やリモート撮影もできる様になっています。

そしてちょっとした事なのですが、「Aurga」には2,600mAhのバッテリーが内蔵されており、このバッテリーを使ってスマートフォンの充電もできる様になっていますので、いざと言う時には心強い味方になってくれます。

なお対応しているデジタル一眼レフはニコン、キヤノン製となり、その対応表は下記URLに掲載されていますので、詳細なスペックと共にご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/1126926170/aurga-smart-camera-assistant-and-personal-cloud-st

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