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動体検知機能搭載でArduinoオンボードなWiFiにも対応したCCDカメラモジュール「Llivera」

自動で動くロボットを作ろうとした時に周囲の状況を知る為のセンサーが必要なのは当然ですが、昔であれば赤外線センサーや超音波センサーを使って周囲にある障害物を検出するのが主流でしたが、今ではCCDも小型化し処理ボードも小さくなっていますから小型のロボットにも搭載する事が難しくなくなって来ており、複数の赤外線センサーや超音波センサーからのデータを処理するよりもCCDから画像を得た方が遙かに簡単に精密に周囲に何があるのかを高速に検出処理する事ができます。
ですが新しいデバイスに挑戦すると言うのはそれを使える状態に持って行くまでに大変な時間と労力を要するのですが、このCCDカメラモジュール「Llivera」はOpenCVに対応し、Arduinoライブラリを用意する事でRaspberyPiやArduinoでも簡単に利用する事ができる様に設計してあります。


 ではこの「Llivera」で実際にどう言う事ができるのかと言いますと、まず「Llivera」のハードスペックから見て行きますと、

カメラモジュール:OV9712
画角:140度
カラーモード:最低照度0.1Lux, F値1.2
白黒モード:最低照度0.01Lux,F値1.2
画像サイズ:1280×720(メイン),704×576(サブ)

「Llivera」メインボード
画像処理チップ:HI3518
I/O用チップ:Atmel 32u4
WiFi:MT7601
その他:MPU6050 6軸加速度&ジャイロセンサー,マイク搭載,スピーカー用コネクタ搭載
3.3V駆動

となっており、オンボードでカラーセンシティブ(色検出)と物体検出機能機能用Arduino用ライブラリが用意されていますから「Llivera」メインボードに搭載のAtmel 32u4に直接プログラムを書き込む事で、例えばこの「Llivera」ボード単体で侵入者を検出すと音を鳴らすと言ったセキュリティーセンサーを作ったり、カラーボールを追跡する自動追跡ロボットや、道路の白線を検出して車線を逸脱したら警告を鳴らす様なセンサーと言ったものまで応用する事ができます。
そしてHI3518チップそのもにはWiFiやマイク、スピーカーを駆動できる処理回路が既に内蔵されていますから、「Llivera」メインボードだけでWiFi接続のWebカメラやスマートフォンを接続して留守中の自宅を監視するライブカメラやセキュリティカメラとして使用すると言った用途が挙げられます。特にCCDの性能が白黒モードですと赤外線を照射しなくても最低照度が0.01Luxですから真っ暗に照明を落としていてもハッキリと侵入者を検出する事ができますから、まさにセキュリティー向けとも言えますし、暗い部屋の中を自走するロボットを作ったとしても部屋の中の様子がわからなくて迷うと言う事がありません。しかもオンボードでOpenCVの動体検知とNode.JsをサポートしていますからスマートフォンだけではなくRaspberryPiからでも簡単に動体検知を利用する事ができる様に作られています。

その他にもモーターモジュールが用意されており、このモジュールでモーター4台(スティッピングモーターはMAX2台)にサーボが4つまで同時コントロール可能ですから前述した様に画像で周囲の状況を把握しながら自動で走行するロボットや、HI3518経由でシリアルでAtmel 32u4は制御する事が可能になっていますので、スマートフォンをコントローラーにして「Llivera」からライブで送られて来る画像を確認しながら遠隔操作をする作業ロボットと言ったのまで作る事ができますしサーボ2台を使用して雲台にすれば360度パンチルトできる様にすればかなり良い性能を持った遠隔操作ロボットが作れるのは言うまでもありません。

またこの「Llivera」ですが、「Llivera」のメインボードとCCD,microSD,Li-PoバッテリーにUSBケーブルは基本セットになっており、その他に前述したモータードライバ-ボードが付属した「Llivera kit Pro」、そして「Llivera kit Pro」にプラスして自走式の2輪車キットがセットになった「Llivera robot kit」の3種類が用意されています。

特にこれから動体検知やOpenCVを使った自動処理ロボット等を作ってみようと思っている方にとっては入門用としてはかなりハードルが低く作られているハードですから、実用的なものも作れますが勉強用として1セット購入しておいてみると言うのもいいかもしれません

https://www.kickstarter.com/projects/945994322/hicatlivera-start-making-your-first-machine-vision

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