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スマートフォン用VR-DOFポジショントラッキングシステム「NOLO」

 昨年はVR(仮想現実)元年とも言われ数々のVRヘッドマウントディスプレイがリリースされスマートフォン向けのコンテンツも豊富にありますが、何か物足りないと思った事ってありませんでしょうか?
と言いますのもスマートフォンで体験する仮想現実(VR)はヘッドトラッキングと言って頭の向きに合わせてスマートフォンのディスプレイに映し出す映像は動きますが、その中のものを動かしたりだとか何かアクションを起こして映像に変化を出すと言う事ができません。これはスマートフォンのディスプレイが本来はディスプレイと入力デバイスとしての役割を果たしているのに、ヘッドマウントの中に入れてしまってディスプレイを触れなくしてしまっている為に入力デバイスとしては使えないからです。ですから、その不便さを補う為に登場したのがこのDOFモーショントラッキングシステム「NOLO」です。

 では次にDOFとは何なのかと言いますと、Depth Of Field”(被写界深度)の頭文字を取ったもので言うなれば基準となる位置からの距離の事で、Xbox360を持っている方なら”Kinect”を使えばできる事だよ、と言えばすぐに理解できるかと思います。つまり基準点を設置してその基準点とコントローラーの絶対的な位置を正確に計測する事でVRの世界に入って実際のVRの世界に描かれているものに何らかのアクションを起こす事ができるシステムです。

 実際にこの「NOLO」では両手に持つコントーラーの他にヘッドマウントディスプレイに取り付けるセンサーが用意されており、基準となるBase Stationと両手に持つコントローラーからもう一方のコントローラーやヘッドマウントディスプレイへ向けて超音波を出す事でBase Stationからの距離、そして両手に持つコントローラーまでの距離や位置を計算する事で、その空間における絶対的な位置を割り出し、それをVRの世界へと投影するシステムで、これをポジショントラッキングと呼びます。

 そしてこの「NOLO」の良い所は超音波と言う安価な距離計測ができるデバイスを使っている事で装置そのものを安く仕上げる事ができている事です。これがレーザーを使ったものですと検出速度や精度は申し分ないのですが、装置が高くなりますし、赤外線を使ったものですと他の赤外線を出す装置がある場合(赤外線リモコン等)、その光が干渉してうまくポジショントラッキングする事ができなかったりしますが、家庭の中に超音波を出すものなんてありませんから、干渉するものもありませんのでこのシステムは何にも邪魔をされる事なく動くと言う事です。

 その為この「NOLO」では実際にVR空間に描かれたモノを動かしたり、何かアクションを実際に加えたりと言う事が正確に行う事ができるのです。もちろんVRヘッドマウントディスプレイとして売られている製品にはポジショントラッキングが可能なコントローラーが付属していたりオプションとして発売されていたりはしますが、スマートフォンを使ったヘッドマウントディスプレイには流用はできませんので、この「NOLO」はスマートフォンにも接続して使えますし、更にSAMSUNG GEARVRの様な市販されているヘッドマウントディスプレイに接続して使用する事もできます。

 それはこの「NOLO」が台湾のモバイル機器メーカーであるValve社がHTCと提携して開発した”SteamVR”と言うポジショントラッキングシステム規格に基づいて作られている為で、逆に言うと今後発売されるヘッドマウントディスプレイで”SteamVR”に対応していればわざわざ純正の効果なコントローラーを買わずともこの「NOLO」が使えると言うわけです。

 そしてこの「NOLO」のトラッキング範囲は13フィート(約4m)四方となりおよそ9畳の部屋いっぱい分くらい幅広い範囲をトラッキングする事ができますので迷路の様な実際に歩いて操作すると言った様なゲームにも対応できる様になっていますし、VRゲームを作ってみたい方にも開発用ソースコードが有償ながら提供されますので、興味のある方は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/243372678/nolo-affordable-motion-tracking-for-mobile-and-ste

また英語が苦手だったり、直接投資するには不安がある。輸送トラブルや届いた商品が破損していたり動かないんだけど、どうしたらいいのだろ?
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