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今使っているスマートフォンを光源として利用するナイスアイデアなLCD-SLA 方式3Dプリンター「T3D」

3Dプリンターの中にも色々な種類・方式があり、我々個人で買えるとなるとFDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層法)方式かSLA(Stereolithography/光造形)方式のどちらかになります。FDM方式はフィラメントと呼ばれる樹脂の棒を溶かしながら造形して行く方式で、ホットボンドを溶かして何かを作るみたいなイメージになります。
そしてSLA方式は液体樹脂に紫外線やレーザーを当てる事で固まる樹脂(レジンと呼ばれる樹脂でアクセサリー作りに使ったりもよくされます)にレーザー光線や紫外線の光を動かしてFDM方式の様に造形するのが主流だったのですが、最近ではプロジェクターを使ったり液晶画面を使ったLCD-SLA方式と言う方式が主流になって来ています。
このLCD-SLA方式と言うのは以前はレーザーの光を動かして樹脂を固めていたのを、液晶画面を点灯させる事で(造形物をスライスしたデータに基づいて、そのスライスした断面図を液晶画面に表示して造形します)一気に面で樹脂を固めて造形して行けますので、レーザーを移動させて固める方式に比べてスピードが段違いに早く、しかも高精細の液晶モニターを使えば使うほど造形物の精度は上がる上に、その液晶はスマートフォン向けに作られた液晶を流用していますので、製造コストも安く上げる事ができると言うメリットがあります。

そんな中、スマートフォンやタブレット向けの液晶画面を使っているなら、今みなさんがお持ちのスマートフォンやタブレットをそのまま造形用ディスプレイとして流用しようじゃないか、と言うのがこの「T3D」と言うLCD-SLA方式の3Dプリンターです。

 ですからこの「T3D」は今みなさんが持っているスマートフォンを樹脂を硬化させる光源として使いますので、その為の部品が不要になり普通のLCD-SLAプリンタよりも非常に安価です。しかも造形物のサイズはスマートフォンに依存しますので、iPhone8よりもiPhone8 Plusを使った方が造形サイズも大きくなりスマートフォンでは106mm×76mm×85mmと言う非常に大きな造形物を作る事ができる他、タブレットを使えば何と160mm×76mm×85mmとかなり大きな物まで造形する事ができるのです!!
そして解像度はと言うとZ軸は20μm〜100μmの間で「T3D」で調整する事ができますし、XY方向の解像度はスマートフォンの解像度に完全に依存されますので、机の中で眠っているスマートフォンよりも今みなさんが使っている高精細のスマートフォンを使った方がより高精細な造形物を作る事ができると言うわけです。

では実際の使い方はと言いますと、まずスマートフォンに「T3D」の専用のプリントアプリケーションをインストールして「T3D」とスマートフォンをBluetoothでペアリングしておきます。そしてスマートフォンに造形するファイルを転送しておくか、専用のクラウドサーバーにアクセスして造形データをダウンロードしてくれば3Dデータが作れない方でもサンプルから選んで造形する事ができます。
そして造形ファイルを選んだら、そのスマートフォンをモニターを上にして「T3D」にセットし、そしてレジン(光造形樹脂)の入った水槽を上に乗せてスタートするだけです。後は「T3D」が自動的にキャリブレーションを行って造形をスタートさせ、そして造形が終われば自動的に終了しますので造形するにあたっての難しい操作は必要なく、ただクラウドからデータを貰って来て造形するだけなら小学生でも使える簡単さです。

そして造形用樹脂は可視光線硬化樹脂と言ってみなさんが見える380nm〜780nmの波長の光で固まる特殊な樹脂を使用していますので、造形中は暗い場所で造形する必要がある他、専用のレジンが必要になり、それはアプリケーションからオンラインで注文する事ができますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/906506734/t3d-the-worlds-first-mobile-multifunction-3d-print

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