Newガジェット

アルミ切り出しフレームで組み立て式ながらも20μm単位の非常に高精細な造形が可能なマルチ3D加工機「Mooz」

今や3Dプリンターと大手ECサイト等で検索をかけると、もう数え切れない程の3Dプリンターが出て来て3Dプリンターをこれから使ってみようと言う方にはどれを選んで良いのやら3Dプリンターを試しに使ってプリントした事がない方にとって何を基準にして良いのか全く検討のつかない所ではあると思いますが、その中で3Dプリンターを購入するにあたり一番気をつけなければいけないのはフレームの剛性と、臭い対策です。
では何故?フレームの剛性が需要なのかと言いますと、フレームの剛性(強さ)は実際にプリントした造形物の出来映えを左右するからです。と言いますのも3Dプリンターは結構重いヘッド部分が少なくとも縦横に移動しながらフィラメントと呼ばれるプラスチックを溶かしながら押し出し重ね、冷やして様々なものを作っていくのですが、柱が細かったり、接合部分が弱くてフレームがヘッドが移動するのに合わせてグラグラと地震で揺れるビルの様に揺れてしまいますと、それに合わせてノズル部分も一緒にブレてしますので押し出したフィラメントが波打った様に押し出されてしまい出来上がった造形物の表面はフィラメントの層でスジがいっぱいになるばかりか精度も悪くなってしまうのです。
そしてもう1つの臭いについては、プラスチックを溶かしていますので、フィラメントによってはプラスチックが焦げた様な臭いが発生し、それが部屋に充満してとてもじゃありませんが臭いでその部屋にいられなくなってしまうのです。ですから高級な3Dプリンターではカバーをつけ更に臭いを除去するフィルターを通して排気して対策をしたりしています。
ですから注意しなければならないのは数字上の精度と価格で選ぶと失敗してしまうと言う事になるのですが、今回紹介します「Mooz」は臭い対策は0%ですが、精度に影響する剛性については100%の対策がなされています。


 ではどの様にして価格を抑えつつ剛性を出しているのかと言いますと、1つは市販のフレームを使わずにアルミを1からCNC加工機で切り出したフレームを用意しているのと、もう1つはリニアレール(スライドレール)を使用している点です。このリニアレールは言うなればモノレールの様な1本のレールの上を行ったり来たりする台座が乗っているのですが、この「Mooz」で使われているリニアレールの平行度はわずか0.01mm /100mmと言う(スライドブロックが100mm動いて平行偏差は0.01mmと言う精度)リニアレールで、モーターの振動もこのリニアレールが吸収し、その制振精度はアームの上に置いたコインが倒れない事からも一目瞭然です。

更にこの「Mooz」が素晴らしいのは組み立て式ながら、その精度が維持できる設計になっている所です。組み立ては全部バラバラの状態から約10分程度かかりますが、六角レンチ1本で組み立てる事ができますし、電気配線はカプラーオンなので配線を間違う事も迷う事もありません。

そんな「Mooz」には”Mooz-1”,”Mooz-2″,”Mooz-3″の3モデルが用意さており、”Mooz-1,2”はXYZステージで造成サイズは最大130mm×130mm×130mm、Mooz-3はデルタ型で最大造形サイズは直径100mm×100mmとなっています。またどのモデルにもヒーターベッド(加熱温度:50〜100℃)が標準で付属していますので、PLA以外にもABS,PC,FLEX…etcと言ったフィラメントを使って造形する事が可能です。
そしてそれぞれのモデルの違いは”Mooz-3″はデルタ型ですので造形スピードが早いと言うのが一番の特徴で、その他にはフィラメントを2色セットして調色しながら造形したり、サポート用のフィラメントを分けて造形したりする事ができる様になっています。”Mooz-2″は”Mooz-1″よりもフレームが1本増えている分だけ剛性が増していますので、ヘッドの移動スピードを早くしてもヘッドの移動に伴う振動の影響が”Mooz-1”よりは少なくなっていると言うわけです。ですから、造形スピードが気にならないのなら”Mooz-2″が一番のオススメです(価格重視ならMooz-1になりますが、ヘッドの移動スピードを落とせばMooz-2に近い精度は出せます)。

そしてその他に”Mooz-1,2”にはCNC加工用(掘削深度は0〜5mm)のヘッドと、レーザー彫刻用(出力250mWの赤色レーザーを使用し、金属やレーザーを透過する透明なアクリルやガラス以外の木やウレタン、木、コルク、布と言った素材にレーザー彫刻が施せます)がセットになったものもラインナップされていますので、レーザー彫刻で色々なものにオリジナルのイラストを描いてみたいと言う方や、CNCでフレーム加工やアルミ製品に名前を彫ったりと言う事がやりかたい方にはセットで買った方がお買い得にはなっていますので、詳細については下記URLをご覧下さい。

https://www.kickstarter.com/projects/1563123582/mooz-industrial-grade-transformable-metallic-3d-pr

また英語が苦手だったり、直接投資するには不安がある。輸送トラブルや届いた商品が破損していたり動かないんだけど、どうしたらいいのだろ?
と言う不安がある方は、下記URLのRAKUNEWさんがオススメです。
商品の破損やトラブルに関しても直接、RAKUNEWさんが販売元と交渉して頂けますので安心ですよ♪
RAKUNEWさんの商品紹介ページは下記になります

https://www.rakunew.com/items/78957

楽々と片手持ちで操作や写真撮影が可能なiPhone X対応ケース&バンド「Handbandz™」前のページ

”Raspberry Pi Zero”をメインCPUに使ったDIYで作るゲームボーイ「Gameboy Zero」次のページ

関連記事

  1. Newガジェット

    パカッと開いて太陽に向けて置くだけでたった30分で400mlの水を沸かす事が可能なソーラークッカー「…

     よくやく季節も良くなり山へハイキングやトレッキングに出かけると言う方…

  2. iPad

    450nm青色レーザーと1064nm近赤外パルスファイバーレーザーを使い分ける事で高精細な彫刻ができ…

    4〜5年前なら自宅でDIYでレーザー彫刻しようなんて事は考えられません…

  3. Newガジェット

    牛乳パックを3時間も6℃で保冷できるから安心な1L紙パック保冷容器「KeepCool」

    この時期、紙パックに入った牛乳をついついダイニングテーブルの上に放置し…

  4. Newガジェット

    9種類のエルプメスの替刃が使えるチタン合金製の折り畳み式ナイフ「Titanium Knife」

    自宅でもそうですが、外出先でもちょっと切るものがあると、例えば衣服から…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

PAGE TOP