ピンホールカメラとは極小の穴を通して映し出される風景を映像化する為のカメラで、カメラの原型モデルとも言えるカメラで、建物や人物、草花と言ったものに当たって反射される光が小さな穴を通り、その光が感光紙を露光する事で、小さな穴を通して見える風景を写真として残す事ができます。
そしてピンホールカメラは中心にだけピントが合っており、中心部分から遠ざかれば遠ざかるほどフォーカスがズレてボケた感じで映り込む事から、現代の見えているものを忠実に画像として残す事のできるカメラとは全く違います。
ですがそのボケ気味感やノイズの入り感が素敵と言う事で、現在ではそう言ったレトロ感溢れるピンホールカメラやインスタントカメラと言ったジャンルのカメラがブームを引き起こそうとしており、簡単にピンホール写真の撮影が可能なカメラ「The Solarcan PUCK!」をご紹介致します。
空き缶カメラ
今回紹介するピンホールカメラ「The Solarcan PUCK!」は、馴染み深い言葉を使えば”空き缶カメラ”と言う事になります。
空き缶カメラと言うのは、空き缶の中を真っ黒に塗り、空き缶の蓋に0.2mmだとか0.3mmと言った極小の穴をあけ、そして空き缶の底に印画紙を貼り付けて、適等な時間、外に放置しておいて極小の穴を通して缶の中に入って来た光によって印画紙が感光されて写真化されます。
ですから明るくて光量が多いと印画紙もしっかりと感光されてハッキリとした写真になりますが、薄曇りの様な状態で光量が足りないとボヤァ〜っとした様なボケ気味の写真に仕上がり、どう言った写真になるかは光量計などで周囲の明るさを計測する事である程度、計算して仕上がりを調整できますが、ある意味運任せ的な所があるのがピンホールカメラの魅力です。
使い方は固定するだけ
そしてこのピンホールカメラの使い方ですが、使い方はいたって簡単で、まず円形に切り取られた新しい印画紙を「The Solarcan PUCK!」にセットし蓋をした上で蓋の穴に黒いビニールテープを貼り付けて撮影場所へ移動します。
そして撮影する場所でアングルが決まれば後はカメラを固定してビニールテープを剥がして露光を開始するだけで、仕上がりは天のみぞ知るです。
仕上がりは本当に天と運任せ
そしてこの印画紙を使ったピンホールレンズは、言うなればネガをプリントする段階のものですから、露光時間の他に気温、湿度と言った気象条件も大きく左右されますので、本当に蓋を開けてみるまではどの様な写真に仕上がっているのか分からないです。
ですがまたそこが再現性のない、たった1枚しかない写真を撮影できる唯一の瞬間でもありチャンスなので、それを楽しんでみたいと言う方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/samcornwell/the-solarcan-puck
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