CNC加工機と言ってエンドミルと呼ばれるドリルを回転させながら素材を削って加工や彫刻を行う工作機器も3Dプリンターと並んで非常にポピュラーになって来ましたが、使っているとやはり安価な装置は加工が遅かったり、仕上がりにムラがあったりと言う事がどうしても起こります。
これはエンドミルと呼ばれるドリルの刃1本だけで削るので、口径(太さ)の細いエンドミルを使うと当然、広い面積を削るとなると時間がかかるのは当然ですし、木材などは良いのですが、金属などを削ると削りクズが削っている場所に残り、その削りクズが邪魔をして表面に削りムラなどを作ってしまいます。
そこで今回はホビー用と言うにはかなり高価ですが、加工スピードも早く、そして仕上がりも綺麗なCNC加工機「Carvera Air」をご紹介致します。
ワンアクションチェンジ
まず今回紹介するCNC加工機「Carvera Air」において最初に紹介したいのがエンドミルのホルダーです。
ホビー向けのCNC加工機では一般的にはチャックと呼ばれる、電動ドリルにも使われているドリルを固定する為の装置が使われており、エンドミルを交換する場合はチャックを緩めてエンドミルを外し、他のエンドミルを差し込んで締めると言った操作が必要になります。
一方でこの「Carvera Air」ではエンドミルホルダーに取付られたレバーを引くだけでエンドミルはリリースされ、新しいエンドミルを差し込んでレバーを元に戻すだけですので、言うなれば秒でエンドミルの交換が出来ます。
またこの「Carvera Air」専用のCADアプリ”Makera CAM”では使用するエンドミルを細かく設定する事ができますので、粗く削る部分は口径の大きなエンドミルを、細かく削る部分は口径の細いエンドミルを指定して作業させる事で効率的に作業を行う事ができ、より早く加工を行う事ができる様になっています。
更にこの「Carvera Air」にはオートキャリブレーション機能を搭載しており、細かく位置補正が行える事から何と両面の生基板を削って両面基板を削り出すと言う細かな加工を行う事も出来る様になっています。
更にバキュームホースが常に削った削りカスを吸い上げる様になっていますので、削りカスが邪魔をして加工ムラが発生すると言った事がありませんし、削った削りカスが装置内に入り込んで装置の寿命を短くしたり、浮遊粒子を私たちが吸い込んでしまったりする事がない様にも考えれています。
レーザー彫刻
そしてこの「Carvera Air」はヘッドをレーザーモジュールに交換する事で何とレーザー彫刻機としても使用する事ができます。
そしてレーザーモジュールの出力は5Wのものが付属していますので、木やプラスティックと言った素材の他に金属などにもレーザー彫刻が行え、削り出した作品にヘッドだけ交換し続けてレーザー彫刻を行うと言った事ができます。
そしてまたこの「Carvera Air」の加工サイズは30cm×20cm×13cmと広く、この「Carvera Air」だけでラジコンのシャーシーを切り出し加工すると言った事もこの「Carvera Air」なら可能です。
4軸モジュール
更にこの「Carvera Air」には4軸モジュールと呼んでいる素材を回転させながら加工を行う事ができるホルダーが用意されており、円筒形の素材を使ってトーテムポールを切り出すと言った様な加工であるとか、細長い板状の様な素材であれば面を変え裏返してと言った加工を行うなどが行える様にもなっていますので、もし今日を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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