最新のRaspberryPi 4は、最大1.5GHzで動作するCortex-A72クアッドコア「BCM2711」を採用しており、従来のBCM283X系SoCと比較して2〜4倍の性能向上を果たし、Raspberry Pi 4 Model BはRaspberry Pi 3 Model B+から約50%高速化されていると言われています。
またグラフィックスはLPDDR4-2400 SDRAM(1G, 2G, 4GBの3製品がラインナップ)を搭載した最大500MHz動作のVideoCore VIを採用しており、OpenGL ES 3.xをサポートしています。
またI/O面ではマイクロHDMIを2ポート備え、4Kデュアルディスプレイ出力が可能になっています。
その他にはUSB3.0やBluetooth5.0をサポートし、ギガビットイーサネットも従来モデルから高速化され、電源もmicroUSBからUSB-Cへと変更され、最低供給電流が3Aに引き上げられています。
そんな高性能化され活用範囲の広がったRaspberryPi4専用ケース「Pi Case 40」を今回はご紹介させて頂きます。
放熱が必須のRaspberryPi4
従来のRaspberryPiはジャンル的にはマイコンボードですので、それ程多きな負荷のかかる処理をさせませんし、させても動きが非常に遅いので、X Window上でUNIXマシンと同じ様な作業をさせようと思っても出来ませんし、Windows10 IoTもそんなにサクサクは動きません。
ですがRaspBerryPi 3あたりから処理スピードやグラフィックス関係も強化された事から、MineCraftに様々なmodたくさん入れてゲームを楽しむと言う事も難しくなくなり、ゲームエミュレータなどを入れて小型ゲーム機として使用すると言った事も出来なくはなくなりました。
そして50%更に高速化されたRaspberryPiではグラフィックもより強化され、GRAMも上位バージョンは4Gまで増強されていますので、ゲーム専用マシンとして利用すると言った事も難しくはなくなっています。
ただゲームの様な負荷の高い処理をさせると問題になって来るのは熱、発熱です。
この発熱を放置してRaspBerryPiの基板温度が上がって来ると半導体が誤作動を起こしフリーズしたりリブートしたりと言う事を繰り返します。
そこでこの「Pi Case 40」では熱伝導性の良いアルミを切り出し、CPUから発生する熱をケースそのもので放出する様に作られており、RaspberryPi4を安定して動作させる事ができる他、CPUファンの様に故障する心配もありません。
VESAマウント付属
そして「Pi Case 40」にはVESAマウントと呼ばれるモニターを壁かけしたり、モニターアームに取り付ける規格を採用したアダプタが付属しており、モニターの裏側に直付けして、「Pi Case 40」を使ってPC一体型ディスプレイを自作すると言う事もできますし、ディスプレイに貼り付けられBluetooth接続のキーボードやマウスを使う事でテーブル回りをスッキリと使用する事もできます。
ケースを外さなくてもアクセスできるI/Oピン
そしてこの「Pi Case 40」にはRaspberryPiのI/Oピンを90°方向を変えてケース外に取り出せる中継コネクタが内蔵されています。
これによってケースを外さなくてもI/Oピンから信号を取り出す事ができますし、差し込む基板の形状にもよりますが、ケースをはめたまま拡張ボードをI/Oコネクタピンに今までと同じ様に差し込む事ができる様になっています。
またケースには信号ピンの内訳がプリントされており、信号を取り出す際にケースを見れば、わざわざネットでRaspberryPiの信号ピンの情報を見なくても簡単に接続する事ができ、とても扱い易くなっていますので、もし興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/coolermaster/pi-case-40
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