図面から実寸を計測する際に使う縮尺定規は、普通の方には馴染みの薄いものですが、例えば引かれた線が実際に定規で計測すると2cmなのに対して実際の長さは400cmだと図面に記載されていると寸法の記入していない部分の実寸はどれくらいなんだろう?と悩む所ですが、この縮尺に合わせて目盛が切られている縮尺定規を使うととても分かり易く、実際の寸法を割り出せる事ができます。
ただ縮尺と言うのは縮尺サイズは決まっていますが、そのサイズは非常に多くあり1本の縮尺定規で様々な縮尺サイズに対応できる様に縮尺定規は三角形をしており、
その三角形の頂点に2サイズ、計3つの頂点に6サイズの縮尺目盛が描かれて、1本の縮尺定規で6サイズの縮尺図の計測が出来る様になっています。
ただ6サイズで全て網羅できるかと言うとそうではなく、今回は三角形を分離する事で更に6サイズ、合計12サイズの目盛がプリントされた縮尺定規「T³」をご紹介致します。
3つの三角形
今回紹介する「T³」は正三角形をした縮尺定規なのですが、この三角形の縮尺定規は実は3つに分割できる様になっており、見た目1本の三角定規は3つの三角定規に分割できる様になります。
そして3本に分かれる三角定規を1本にまとめた場合、3つの面にプリントされた目盛は1:20、1:30、1:40、1:50、1:60、1:100の6サイズなのですが、これだけでは実際には足らず、もう2本程度、違う縮尺の目盛が描かれた縮尺定規をあと2本ほど持ち歩く事になるのですが、この「T³」では3分割できると言う所で増えた6面にそれぞれ1:15、1:25、1:75、1:80、1:125、1:175と言う非常に特殊な縮尺目盛がプリントされており、様々な縮尺の図面をこの「T³」1本で読む事ができる様になっています。
60° → 30°
また元々の縮尺定規では三角形のそれぞれの頂点は60°なので、真上から垂直に目盛を読むよくやるやり方では目盛が読み辛く、少し斜め上から目盛を読まないとうまく読めないと言うのが実際の所で、こう言う所はスター型の縮尺定規の方が目盛が読みやすいのですが、この「T³」では分離する事で目盛の描かれた2つの頂点は30°になり、真上から目盛を読みやすくなっています。
更に目盛に関しても10を基準に長い線、5を基準に少し長い線を描く事で目盛が付けられているのですが、それより細かい1の目盛が同じ高さではなく山型に目盛の線の長さが描かれる事で目の錯覚による目盛の読み間違いを防止する工夫が施されています。
印刷された文字サイズが分かる定規「T-ruler」
更にオプションでこの「T³」には「T³」と合わせられる「T-ruler」と言うcm、インチ、ポイント、パイカの4つの目盛がプリントされた定規がラインナップされています。
このうちポイントやマイカと言う単位は聞き慣れないかもしれませんが、皆さんがword等で文章を作成される際に選ばれる文字サイズはポイント(pt)で、印刷物はパイカと言うサイズを使っており、これらサイズがこの定規を使うとすぐに分かるので、チラシやポスターを作ったりする際のサイズの参考にする事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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