みなさんは、SLA方式やFDM方式のプリンターが稼働中に出す、あのプラスティックが燃えていると言うか溶けている臭いを嗅がれた事はありますか?
あの樹脂の溶けた臭いって決して香りが良いものではありませんが、逆に嗅いではいけない臭いってご存じでしたか?
実際のところ、あのプラスチックが溶けた臭いの中にはVOC(Volatile Organic Compound:揮発性有機化合物)と言う非常に身体に影響を与える物質が混ざっており、本当は嗅いではいけないのです。
ですから高級な3Dプリンターはそう言った有害物質を取り除くフィルターを備えた排気装置を備え、クリーンな空気をだけを室内に放出する様になっているのですが、多くの安価なSLA方式の3Dプリンターはそう言ったフィルター機能をつけてるものはありません。
そこで今回はそう言った空気清浄機能のないSLA方式の3Dプリンターに後付できるクリーンステーションボックス「PrintStation」をご紹介致します。
VOCや超微粒子をろ過する高性能フィルター
今回紹介するSLA方式の3Dプリンター用の脱臭装置と言うか、空気清浄ボックス「PrintStation」は、一般的な同様の機能を持つボックスが活性炭フィルターのみで臭いを除去しているのに過ぎないのに対して、このエアクリーンボックスは3層構造のフィルターによって臭いのみならずVOC、HCHOと言った0.09ミクロンまでのPM粒子、化学物質を99.97%除去する性能を持っています。
これによりこのエアクリーンボックスのフィルターは身体に有害な物質の殆どを除去できますので、冬場に部屋を閉め切った状態で3Dプリントを行ったとしても、従来の様に身体に有害な物質を放出しなくなりますので、側で別なPC作業を行いながら造形が終わるのを待ったりする事も可能です。
そしてこの「PrintStation」はただ排気する空気をクリーンにするだけでなくSLAプリンターで使われているレジン(光硬化樹脂)のパフォーマンスを最大限に発揮できる樹脂温度25~35°Cをキープする為に装置内の温度を最大40℃にまで維持できる機能を持っており、冬場の気温の下がった部屋でSLAプリンターでの造形不良を低減してくれます。
ほぼ市販のSLA方式3Dプリンターで利用可能
そしてこの3Dプリンターボックス”PrintStation Mk2 Enclosure”は市販されているSLA方式の3Dプリンターで、空気清浄機能を持たない、特殊な機能を持たないオーソドックスなSLA方式の3Dプリンターの殆どで利用できる様にサイズも大きく使ってあります。
更に”PrintStation Mk2 Enclosure”の前面カバーはガスシリンダーによって車のハッチバックの様に上にポップアップする様になっており、出来るだけSLA方式の3Dプリンターが使い辛くならない様に考えられていますし、この前面アクリル板張りのボックスは3Dプリンター内での造形の進行状況をボックスを開けずに確認できると言うのも、有害物質を吸い込まなくて済みます。
PrintStation Storage
そしてこの3Dプリンター用清浄ボックス”PrintStation Mk2 Enclosure”には”PrintStation Storage”と言う台がオプションでラインアップされています。
この台には脱着できる棚が設けられいる他、スライドして引き出せる棚が付属しており、レジンの入ったレジンボトル等が取り出し易くなっています。
またこの他に”PrintStation Storage”と連結でき脱着が用意な作業台”removable Shelf layer”もラインアップされており、3D造形物の後処理等を同じ場所で行ったりする事ができます。
そして作業台”removable Shelf layer”には”improve the workflow”と言う金属製の工具類を引っかけたり、磁力に引っ付けておけたりする棚も用意されており、一通りの必要な作業がこの場所で出来るだけでなく道具類などもまとめて収納する事ができる様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/printstation/printstation-furniture-system-for-3d-printing
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