超音波カッターと言うのは刃を超高速に振動させ、振動する刃が素材に当たる事で素材に少しずつ切り込みが入りあまり力を入れずにカットする事が出来たり、振動する刃が素材に当たる事で発熱し、その熱で素材を柔らかくしたり溶かしたりする事が出来ますので、金属以外の素材であればたいていのモノは綺麗にカットする事が出来る切断工具になります。
そんな超音波カッターは刃を振動させる為に振動子と言う電気を流すと振動する素子を使って振動を生み出しているのですが、電力消費が大きき従来はコンセントに差し込んで使用する有線タイプしかありませんでしたが、今回紹介する「NeoBlade」はワイヤレスでケーブルに邪魔される事なく作業が行えます。
交換バッテリー
今回紹介する超音波カッター「NeoBlade」の様なワイヤレス式の超音波カッターがあまりないのは、超音波カッターの消費電力が非常に高い事が大きな要因です。
この「NeoBlade」でも最大で40Wの電力消費がありますので、作業を連続して行える様にしようとすれば、バッテリー容量を大きくする必要がありますが、バッテリー容量を上げると重さが増え、重さで超音波カッターを動かし辛くなると言うデメリットが生まれます。
そこでこの「NeoBlade」が考えたのは予備のバッテリーを常に準備しておく事で長時間、使用する事が出来る環境を作り出す事で、バッテリーは軽く捻るだけで脱着する事が出来ますし、充電ステーションにバッテリーを差し込めばバッテリー残量0%から100%まで回復させるのに必要な時間はわずか30分しかかからず、バッテリーを消費してなくなってしまう前にバッテリーの充電は終わっていますので、バッテリーに影響される事なくシームレスに作業が行えます。
そしてバッテリーを含めた重さも183gと作業に支障ない重さに仕上げられています。
自動パワー制御
次にこの超音波カッター「NeoBlade」の特徴として出力の自動制御モードを備えていると言う事が挙げられます。
超音波カッターは出力を上げれば当然、硬いモノをあまり力を入れずにカットする事が出来るのですが、出力の高い超音波カッターで柔らかな素材、例えばフェルトや革素材などをカットすると切断面が焦げたり、樹脂であれば溶けてしまって切断面が不均一になってしまったりすると言うリスクと言うかデメリットがあります。
そのため、一部の超音波カッターには出力を変える事が出来る様になっており、この「NeoBlade」も強弱2段階に出力を変える事が出来るのですが、それにプラスして自動モードと言うのがこの「NeoBlade」には備わっています。
つまり硬い素材をカットする時は刃先を素材に当てた際の振動の減衰などを検出する事でパワーを維持し、逆に柔らかい素材の時は出力を低くしてパワーを抑える事で切断面を綺麗に仕上げる事が出来る様になっているのです。
6種類の刃
そしてこの「NeoBlade」には6種類の専用刃がラインアップされています。
一般的に超音波カッターと言うのは彫刻刀を電動化した様なものですので、刃も彫刻刀でよく見かける様な形状の刃が多いのですが、この「NeoBlade」には刃先がペーパーナイフの様な形のLong BladeやCurved Blade、そしてDouble Edge Bladeの様な刃先が槍の様に鋭く尖った様なものなど、これまで超音波カッター用の刃では見る事が出来なかったタイプの刃もラインアップされています。
そしてこれら6種類の刃はブレードセットを追加すると、専用の使用済みの刃の回収機能を持った専用のボックスが送られて来て、刃の交換から刃の回収までシームレスに安全に行う事が出来る様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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