最近、大手家電量販店などでも3Dプリンターの横に並んでよく見かけるレーザー彫刻機ですが、レーザー彫刻機に使われているレーザーや出力によって彫刻する事が出来る素材も大きく変わりますが、レーザーを使って素材を焼くと言うか焦がして行くと言うか熱する事で文字や模様などを刻み込みますので、小さなお子さんがいて、持ち物全てに名前を書かなければならないと言った場合、レーザー彫刻機を使えば簡単に名前を彫る事ができますし、マジックの様に消えたり、お名前テープの様に剥がれたりと言う心配もありません。
そしてまた昔では専門業者に出すしか作る事が出来ない様なアクリルを使ったキーホルダーであるとか、アクリルスタンドなども自前で作れたりしますので、1台持っていると様々な事に使えて便利です。
そこで今回は、とてもコンパクトで収納性や持ち運びに便利なレーザー彫刻機「Cubiio 3」をご紹介致します。
55mm四方のレーザー彫刻機
今回紹介するレーザー彫刻機「Cubiio 3」は、縦横高さが55mm四方と言う非常にコンパクトなレーザー彫刻機なのですが、光源に使っているレーザーモジュールは出力3.5Wの青色レーザーモジュールで、ガラスなどへのレーザー彫刻は無理ですが、フェルトや革、材木以外に金属へのレーザー彫刻も可能ですし、木材や不透明なアクリル素材は最大2mmまで切断する事が出来ますので、身の回りにあるたいていのモノはこの「Cubiio 3」でレーザー彫刻を施す事が出来ます。
そしてこのサイズのレーザーモジュールになると、XYステージなどのレーザーモジュールを移動させる為の装置が必要になって来るのですが、この「Cubiio 3」の中にはフィルム状のフレキシブル基板に平面コイルを埋め込み、電圧をかけ発生した磁力によってこのフィルム基板が変形すると言うか移動する力を利用してレーザーを反射する鏡の方向を変える事で、レーザーの照射方向を変える事ができ、「Cubiio 3」を固定した状態で”Cubiio 3”では最大75mm四方、”Cubiio 3 Plus”では100mm四方にレーザー彫刻を行う事が出る様になっています。
つまりこのキューブ状のレーザーモジュールだけでレーザー彫刻が行えますので、使用しない時は机の引き出しの中に入れて収納しておく事が出来ますし、自宅以外の場所で使用すると言った場合はUSB-C PD20W出力以上のモバイルバッテリーがあれば、モバイルバッテリーでもレーザー彫刻が行えます。
アプリ不要ブラウザでコントロール
次にレーザー彫刻を行うには、専用のアプリや3D CADアプリを使ってデータを作成しなくてはいけませんので、ある程度アプリの使い方を勉強しないとレーザー彫刻機を使いこなす事は出来ないのですが、この、「Cubiio 3」では、専用のアプリは不要でWiFiでスマートフォンやPCをこのレーザー彫刻機に接続する事でブラウザを使ってレーザー彫刻が行えますので、スマホ、タブレット、PC、RasPiを使ってレーザー彫刻を行う事が出来ます。
そしてまたChatGPT 4oの画像生成機能を使い、取り込んだ画像をイラストにしてレーザー彫刻を行うなどの機能も搭載していますので、3D CADソフトなどが使えなくても、自分がレーザー彫刻したいと思ったものをレーザー彫刻する事ができます。
拡張オプション
そしてこのレーザー彫刻機”Cubiio 3 Plus”は自らは動きませんので、1度にレーザー彫刻が行える範囲は100mm四方となりますし、平らな素材に対してしかレーザー彫刻する事ができません。
そこでこの「Cubiio 3」にはmずロータリーモジュールと言って、保温ボトルの様な円筒形の形状のものを回転させながらレーザー彫刻を行うことが出来る装置がオプションで用意されており、保温ボトルや樹脂製のコップや陶器製の湯飲みなどにレーザー彫刻が行えます。
そしてもう1つのリニアモジュールはレーザーモジュールを左右と言うか前後に動かす事が出来る装置で、レーザーモジュールをレールを使って動かす事ができる事で100×100mmのレーザー彫刻範囲を290mm×100mmまで拡張する事ができ、より大きな素材に対してレーザー彫刻を施す事もこのリニアモジュールを使えば出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/cubiio/cubiio-3-true-portable-laser-engraver
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