この「Vinci」と言うオーバーヘッド型ヘッドフォンは今までのヘッドフォンの使用形態が再生用の音楽プレイヤーやスマートフォンを携帯してプレイヤーとヘッドフォンを有線か無線で接続すると言うのがセオリーだったのに対しヘッドフォンにメモリーを搭載して音楽ファイルをメモリーして演奏できる他に何とVinci Voice OSと言うAndroidをベースにした独自のOSを搭載し、3G通信ユニットやWiFiモジュールまでもを搭載してヘッドフォン自らがインターネットに接続する事でスマートフォンがなくても音楽を再生する以外にたくさんの事ができるヘッドフォンなのです。
ではまず初めにハードスペックから見て行きますと、
ドライバー:40mm 32Ω
再生周波数:20~20kHz
CPU:ARM Cortex A7(MTK6572)
RAM:1G
ストレージ:16G
モニターサイズ:3.2インチ(480×350ピクセル)
センサー:加速度、ジャイロ、地磁気センサー、近接センサー、心拍センサー、GPS
バッテリー:1500mAh(連続稼働時間15時間)
3G,WiFi,Bluetooth,3.5mmヘッドフォンジャック
と言うハードスペックになっており、これだけ見ても既にスマートフォンがヘッドフォンと合体しているのがよく分かります。
※3G通信ユニットはWCDMA(850,900,1900,2100)ユニットを搭載していますのでdocomoのBand1(2100MHz)で通信可能かもしれません。
では実際の音楽再生ですが、操作の全ては右側のヘッドフォンに内蔵されている3.2インチの液晶パネルで行います。この液晶パネルはタッチパネルになっていますので耳に装着した状態で前後にスワイプすればトラック変更ができ、また上下にスワイプすればボリューム変更ができます。また装着している本人には見えませんが何種類化のビジュアライザーを内蔵しており好きなビジュアライザーを選んで表示する事もできますが装着している本人には鏡を使ってみないとビジュアライザーの表示は見る事はできません(何故なら近接センサーが内蔵しててありヘッドフォンを外せば音楽再生が停止し、再び装着すれば再生を始めると言う仕様だからです)。
そしてここがこの「Vinci」と言うヘッドフォンのコア機能と言うべき機能なのですが、AIを搭載しており「Vinci」は再生した曲を記憶しており使い続ければ使い続けるほど持ち主の音楽の好みと言うものを学習して行き、最終的には再生ボタンを押すだけでその人の好みに合った曲を再生してくれます。と、それだけならちょっと気の効いた音楽ストリーミングサービスでもやってはくれますが、この「Vinci」はGPSや加速度センサーを持っており、その人がどこで?何をしているのか?と言う事まで学習してその場所、その時やっている事(仕事をしているのか、家事をしているのか、ジムで運動をしているのか、屋外でジョギングをしているのか)に合わせて音楽を再生してくれますから、もうわざわざ選曲する必要もなく耳に装着して再生ボタンを押せば、この曲から聴きたかったのよね、と言う曲から再生してくれます。
また運動中はその人の運動や身体状態を加速度センサーやジャイロセンサー、心拍センサーから読み取りSpotify Runningよりも更に細かな分析を行いその人の状態に合ったプレイリストを作成して再生してくれますし、トレーニング中はわざとハンズフリー用のマイクをONにして周囲の音も聴こえる様に再生してくれると言った気の効いた機能まで持っています(屋外でランニング中に完全に音がシャットアウトされているのは危険なので)
そしてその他にもSiriの様な音声アシスタントを搭載しており(命令は当然英語です)、天気を尋ねたりスケージュールを問い合わせたり喋った言葉を文字起こしてメッセージを送ったり、目的地を検索させて音声ナビゲーションの様な事をさせる事だって行う事もできますし、もちろん音楽の再生や停止するのも音声で行う事ができる様になっていますから、もうこれはスマートフォンと言えるでしょう。
更にネットに接続されていればSpotifyやAmazon Musicへ接続して音楽を再生すると言う機能も持っています。
そして「Vinci」には「Vinci Pro」と言うストレージを16GB増量し32Gにして、アクティブノイズキャンセル機能やワを追加したバージョンも用意されていますので詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/inspero/vinci-first-smart-3d-headphones-that-understand-yo
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