ニキシー管ってご存じでしょうか?正式名称は冷陰極ネオン表示管と言うのですが、このガラスの筒の中には0から9までの数字を型取った金属の線が綺麗に一直線にこのガラス管の中で整列しており、電極に電圧をかけると該当の数字に金属線に電流が流れてガラス管の中に封入されているアルコンガスやその他ガスがとの間でグロー放電が起こり、その金属線に沿ってオレンジ色の光を放つと言う表示装置で、数字の他に記号やアルファベットを表示するものなどもあり、その昔はテスターや電卓、コンピュータ他各種表示装置として使われており、中には自動販売機やエレベーター等の階数表示等に数字を表示する為のディスプレイとして使用されていました。
その後LEDが登場してLEDに置き換わり、今では液晶ディスプレイがそれに取って代わっていますが、1960年代、70年代が青春時代であったり既に社会人になっていた人にとっては昔の昭和のレトロさを感じさせる遺物でもあります。
ではこの「NIWA」はどの様な構造になっているのかと言いますと、IV-16と言う旧ソ連製(現ロシア)のニキシー管を2本使用して時間を表示しており、質の良いニキシー管になるとその寿命は20万時間にも迫ると言われており、このIV-16もニキシー管として定評があり、全世界に置ける流通量や在庫量もそれなりに豊富にありますので、万が一表示用のニキシー管が切れたとして交換用のニキシー管は日本でもAmazon等で簡単に入手する事ができるものですし、万が一の事を考えて交換用のIV-16が2本付属しています。
次に2本のニキシー管でどの様に時間を表示するのかと言いますと、ニキシー管は今のLEDの何百倍もの電力を消費しますので、ずっと表示させたままですとあっという間に腕時計に搭載されているバッテリーは消費されてなくなってしまいますので、この「NIWA」では加速度センサーが内蔵されており時計を見る動作、つまり腕を上げる動作をするとニキシー管に通電されてほんの数秒間だけ2桁数字で時→分→秒の順番で表示されて消える様になっていますので、1回のフル充電で4〜6日間連続使用する事ができます。
また充電はと言うと、こちらも充電は3時間のUSBワイヤレス充電と最新の技術は使っていますが、ホルダーは木製で作られているなどレトロ感は忘れていません。
その他にも「NIWA」の時刻合わせがとてもユニークなのです。「NIWA」の時計で言う3時と9時の位置にリードスイッチと言って磁力で動作するスイッチが入っており、9時の位置に磁石を近づけると時→分→秒の順番に表示が変わり、3時の位置に磁石を近づけると順番に数字がインクリメントされて変わって行きながら時刻が変更できるのです。逆に言うと磁石がないと時刻変更する事ができない腕時計とも言えます。
またこの「NIWA」にはニキシー管IN-12を使用したデスク時計とのコンボセットなども用意されていまし、時計のバンドもシリコン,金属,合成革と多数の種類が用意されていますので詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/2026004943/niwa-nixie-tube-watch
この記事へのコメントはありません。