人間肩書きがついてステイタスが上がると持っているものもそれなりに拘りたくなって行きますが、中でも使い慣れないと厄介なのが万年筆です。
万年筆は正しく持たないとインクが出ずに擦れた文字になりますし、逆に筆圧が高いとペン先が割れてインクがドバッと出てしまい文字が滲みます。
しかも万年筆は線が細いので書いた文字のアウトラインが如実に分かり字の綺麗さが要求されますので、万年筆を使われる方は字に対してそれなりに自信がなければ使えません。
そしてそれよりも、万年筆は使わなかった期間が長くなりインクが乾いてしまうとカートリッジ式にしろコンバーター式にしろ書ける様にするまでが大変なのです。
基本的にインクが固まった万年筆のペン先はぬるま湯に浸けインクを温め溶かして綺麗に洗い流さなければなりませんし、その際に作業を素手でやると指がインク色に染まってそれこそ大変です。
更にコンバータ式のものはインクを溜めるタンクになっているコンバータの中も洗わなければなりませんし、水分を中に残してはいけないので洗った後に乾かすのも大変です。
でも万年筆って何かの契約書にサインする様な時にしか使わないしと言う方向けのインクの乾かない万年筆「IndiGraph Pen」をご紹介致します。
インクの乾かない秘密は湿度
では何故この「IndiGraph Pen」のペン先は乾かないのでしょうか?
ペン先が乾く、つまりインクが乾くのはインクに含まれる水分や油分が徐々に蒸発してしまうからです。
その為にこの「IndiGraph Pen」のキャップホルダーの構造は他の万年筆のキャップホルダーとは違い何とキャップの先端部分に水を貯めておくタンクが仕込んであり、この仕込まれたタンクに水を入れておく事でキャップをした万年筆のペン先はこのタンクから蒸発する水分(湿度で)で加湿されますので、インクが乾かないのです。
ただスポンジもキャップホルダーを被せていれば密閉されていて水分が抜けて行かないと言う訳ではありませんので適度な間隔でタンクに注水する(キャップにタンクの中の水の量を確認できる小窓がついています)必要がありますが、それでも普通の万年筆より何倍もの長い期間放置していても固まらないのですから、使う頻度の低い方にはピッタリな万年筆と言えます。
ペン先は3種類
一方万年筆の方はコンバータ式の万年筆で、インク瓶からインクをコンバータの中へ吸い上げるタイプとなります。
ペンの重さは21gで、直径11mm、長さ145mmになり、標準に”arrow”と言う細身のペン先が付属しており、バリエーションによってカリグラフィーと言って絵を描くのに最適なペン先と、クラッシックと言う昔ながらのフォルムをした2種類のペン先が付属したものも用意されていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/inigo71/indigraph-fountain-pen
万年筆のcapが外れない 2度目 業者に頼まないとだめですか?
宜しくおねがいします。
もしかすると設計上の欠陥か、製造上の欠陥かもしれませんので、直接問い合わせてみられたらいかがでしょうか?
国内で、書き味を確認できる店舗を教えて下さい。
残念ながら”IndiGraph Pen”を国内で扱っている様な所はない様です