最近、GaN(窒化ガリウム)と言うパワー半導体を使用したUSB充電器やモバイルバッテリーが非常に増えています。
これにはGaN半導体がON抵抗が低く電力損失が低い事で発熱も低い事から放熱のための大きなヒートシンクを内蔵しなくても良く高出力のものほどより顕著に小型化が出来るからです。
ですから最近では、100Wと言う高出力のUSB-C PD(Power Deliver)対応電源でもそんなに目が飛び出る様な価格はしませんし、中には200W出力で、MacBook Proを2台、それぞれ100Wで同時充電可能なUSB-C充電器なども登場して来ています。
ですがモバイルバッテリーにおいては、AC100W出力ポートにUSB-CやUSB-A出力ポートをいくつも備えている様なンkgもあるポータブル電源と呼ばれるジャンルの製品にはあるのですが、掌に乗るサイズのモバイルバッテリーでは流石にそう言ったものは今まではありませんでした。
ですが今回紹介する「ZMI No. 20」は何と3ポート合わせて最大合計出力210Wと言うとてつもなく化け物の様なモバイルバッテリーなのです。
2つのUSB-Cポート
まずこの「ZMI No. 20」にはUSB-Cポートが2つ、USB-Aポートを1つ備えおり、USB-Cポートのうち1つはUSB-C PD2.0規格に対応しており、最大100Wでの出力が可能な他、QC3.0、PPS、BC1.2、SAMSUNG-AFC、HUAWEI FCP、SCP3.6-30Wと言う様な現在、各社で使われている独自の急速充電規格に殆ど対応していますので、どの様なデバイスを接続してもケーブルも同時に対象の充電規格に対応していれば、最速で急速充電する事ができる様になっています。
またもう1つのUSB-Cポートは最大出力45Wながらもう1つのUSB-Cポートと同じ急速充電規格に対応していますので、モバイルバッテリーでありながらMacBook Proを100Wと45Wで2台同時充電させる事も出来ますので、電源の確保ができない屋外イベントなどで複数のPCを使わないといけないと言う様な時に便利です。
またどちらのUSB-Cポートも入出力どちらにも対応しており、100W出力のUSB−C1ポートであれば最大65Wで、最大出力45WのUSB-C2ポートであれば最大45Wでこのモバイルバッテリー「ZMI No. 20」を充電可能で、65W以上の出力が可能なUSB-C充電器を使いUSB-C1で充電した場合、全く空になった状態から80%充電するのに1時間、フル充電までたった1時間30分での充電が可能です。
USB-Aで100W出力
そして1つだけあるUSB-AポートもUSB-C1ポート同様に最大100W(20V/5A)までの出力をサポートしている他、USB-C PD2.0やQC3.0をサポートしているのですが、ここであれ?と思われれた方もおられると思います。
何故ならQC3.0には確かに100W出力をサポートしていますが、USB-A→USB-CないしUSB-A→USB-Aで100W出力に対応したケーブルなど見た事ないからです。
確かに規格は存在するので探せばあるのでしょうが、実際に需要がないのでネットでも見つけられませんので、この「ZMI No. 20」にはUSB-AーUSB-Cケーブル及びUSB-CーUSB-Cケーブルが付属しており、もしこの「ZMI No. 20」のUSB-Aで100W充電したいのならば付属ケーブルを使ってでしか充電できませんので要注意です。
21700バッテリーセル使用
では何故、この「ZMI No. 20」は210Wもの大出力が得られるのかと言うと、使われているバッテリーセル(充電池)が、モバイルバッテリーに一般的によく使われいる18650と言うバッテリーセルではなく、より高出力を得られる21700バッテリーセルを使っているからです。
21700はバッテリーセルにもよりますが、電圧3.6Vで最大40Aと言う高出力を得られるからで、この「ZMI No. 20」では5,000mAhの21700バッテリーセルを5本使用している事から、合計出力210Wもの出力を得る事ができますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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