日本の行政は本当に動くのが遅く、世界では既に漕がなくても良い自走式の電気自転車であったり電動キックボードや電動スケートボードと言ったものが一部の国や地域では多少の制約はあるものの免許も不要で自由に乗って移動する事ができます。
一方日本では、電動キックボード(キックスクーター)であれば、保安部品と言って一般的なバイクについているウインカーやブレーキランプ、ヘッドライト、クラクション、ミラーと言った部品を取り付けた上でナンバープレートの交付と自賠責保険への加入が義務付けられているなど、非常にハードルが高い乗り物なのですが、最近では低速で走行するものはヘルメットの着用が不要であったり、自転車道の走行が一部で緩和されたりしています。
また一部の地域では電動キックボードのレンタルなども始まっており、次世代のビークルとして非常に注目を集めているのですが、今回はNinebotが新しくリリースする電動キックスクーター「Ninebot KickScooter F Series」をご紹介致します。
10インチタイヤで路面からの衝撃を吸収
まず新しくなったFシリーズで刷新されたのはタイヤです。
一般的にキックスクーターにはポリウレタン製のタイヤが使われており、ナインボット社からもいくつもの電動キックスクーターがリリースされていますが、ゴム製タイヤであってもタイヤ系が小さかったり、タイヤ系が大きくてもエアレスタイヤを採用していたりと乗り心地と言う点においては劣っていたと言うよりも、路面の凸凹をダイレクトに身体に伝えるものでした。
そこでこのFシリーズでは思い切ってタイヤを10インチのチューブレスタイヤにする事で路面からの衝撃をタイヤが吸収して身体へ振動の伝達を抑える工夫が施されている為、従来のナインボット製のキックスクーターとは比べものにならないくらい乗り心地は良くなっています。
またポリマーライニングと耐摩耗性トレッドで強化されたタイヤは濡れた路面でもしっか捉えダイナミックにかつ安全に走行できる様になっています。
走行性能
次に走行性能ですが、今回のFシリーズにはF30とF40と言う2つのラインナップがあります。
装備やフレームと言ったものは共通でモーターのパワーとバッテリーに差があり、F30の最大スピードは25km/hでF40は30km/h、また1回の充電で走行出来る距離はF30が最大30kmなのに対してF40は最大40kmとなっており、登坂能力もF30が15%なのに対してF40は20%となっている事から坂道の多い地域に住んでおられる方は断然F40です。
また最高スピードはモードによって固定されており、F30の場合はエコモードで15km/h、スタンダードモードでとスポーツモードでは25km/hとなっており、F40ではエコモードはこちらも15km/hが最大スピード、スタンダードとスポーツモードは30km/hとなっており、慣れない間に操作を誤ってスピードを出し過ぎて怪我をしてしまうと言うリスクを低減しています。
回生ブレーキで航続距離延長
そしてこのFシリーズは前輪駆動で前輪にはドラムブレーキ、リア側には大型のディスクを備えた電動回生ブレーキが装備されており、濡れた路面でも短距離で確実に停車できる様に考えられてるほか、ブレーキによる停車で発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変えてバッテリーを充電する様になっています。
また装備的にはヘッドライトとブレーキランプは装備されていますので、日本で公道を走行するのであればウインカー、ミラーの設置をし、ナンバプレートの発光さえ受ける事ができれば公道を利用して通勤や通学に使える様になっています。
スマホでロックが可能
またこう言った小型のビークルを乗り回していると気になるのは盗難に合わないのかと言うリスクです。
このFシリーズはGPSで追跡できる様に通信モジュールは残念ながら搭載していませんが、少なくとも簡単に持ち去られない様にBluetoothでペアリングしてあるスマートフォンでロックができる他、折り畳んで引きずり回すと言った事もできますので、ある程度の盗難リスクは回避できる様にも考えられていますので、もし興味を持たれた方は詳細につきましては下記URLをご覧ください。
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