みなさんは”アクアポニックス”と言う言葉をご存じでしょうか?
”アクアポニックス”とは”水産養殖(魚の養殖)と”水耕栽培”を掛け合わせた造語で、魚の排泄物を微生物が分解し、そしてそれを植物が栄養として吸収して成長し、それと同時に水を浄化すると言う、環境に優しい循環型農業の事を指します。
言葉としては1970年代に生まれたのですが、農法としては1000年ほど前のマヤ文明やアステカ文明が栄えていた時代の南アメリカで行われていた農法で、運河の上に「チナンパ」と言う浮島を作り、その上で植物を育てたのがルーツと言われています。
そんなアクアポニックスを利用した水槽「EcoGarden」を今回はご紹介致します。
アクアポニックスの利点は植物を一緒に育てられるだけでなく、魚のフンの中には畑にまく鶏糞や牛糞と言った肥料と同じ様に窒素やリンが含まれています。これが畑であれば土中の微生物がこれらフンを分解して無機質の植物が根から吸収しやすい栄養に変えますし、水中では水槽内のバクテリがこれを行います。
そして普通の水槽であれば、この分解された無機質の窒素やアンモニアを栄養に藻が生え、嫌気性バクテリアが増え、水が酸性に傾き、魚へダメージを与えて弱らせたり病気にさせたりするので定期的な換水(水替え)が必要となって来るのですが、アクアポニックスではこの無機質の窒素やアンモニアは植物が栄養として吸収しますので、差し水するだけでよく換水の回数を減らせると言うメリットが生まれます。
そしてもう1つ。光合成によって作られた酸素は根から水槽内へ放出されますので魚の種類や量にもよりますが、エアーを送らなくて済むのでとても静かです。
ただ、その為に飼える魚は限られます。ベタ等の空気中の酸素を直接取り入れる事のできる”ラビリンス器官”等を持った魚で、数も1〜2匹です。
その他には熱帯魚としてはポピュラーなグッピーやエビ等です。
ですがそれをしっかり守る事でこの「EcoGarden」は餌やりから植物の育成に必要な植物育成用LEDライトの点灯までフルオートでやりますし、もし水槽に何か問題があればスマートフォンへすぐに通知してくれます。
また水差しや換水が必要であればその都度、スマートフォンにインストールする専用のアプリケーションが通知して教えてくれますので、マニュアルを見て水槽をセットすれば、後はアプリの指示にさえ従っておけば、植物の栽培も初めて、魚の飼育も初めてと言う方でも絶対に失敗しません。
と言う様に以前から水槽で魚を飼いたいけれど家族の同意が得られなくて…..と言う方、植物も育てられる上に食費もちょっと浮くし、子どもの食育にも良いんじゃないと言う方向から攻めてみてはどうでしょうか?
なお詳細につきましては、下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/120758580/ecogarden-the-worlds-smartest-interactive-ecosyste
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