最大8TまでのNVMe SSDを内蔵する事のできるThunderbolt 3対応のUSB-Cマルチハブ「DOCKMULE」

USB-Cと言うのは物理的な規格で、その中USB-C PD(Power Deliver)の様な充電規格やThunderboltの様な高速通信規格、そして映像の転送規格など様々な規格が乗り合わせの様な形で混在しています。

ですからUSB-Cマルチハブと呼ばれる装置は映像の出力端子(HDMIやDisplayPort)、RJ-45(LAN)端子やメモリーカードリーダー、そして従来のUSB機器を接続する為のUSB-Aコネクタ等を備えています。

そして最近ではノートPCだけではなくデスクトップPCでもHDDやSSDの代わりとしてメインの記憶装置として使われるNVMe SSDを内蔵できるものも増えて来ており、今回紹介するUSB-Cマルチハブ「DOCKMULE」もThunderbolt34でPCと接続したNVMe SSDは内蔵SSDと変わらない速度で利用できると言うメリットを持っています。

ネジを使わずNVMeを交換

まず最初にこの「DOCKMULE」ではネジ1本使わずにNVMe SSDが交換できるのが特徴です。
この「DOCKMULE」意外にもNMVe SSDを内蔵できるUSB-Cマルチハブはたくさんありますが、NVMe SSDはネジで固定するかピンで固定するのですが、この「DOCKMULE」ではそう言ったパーツを一切使わず差し込むだけになっているのが特徴的です。
「DOCKMULE」の蓋も固定されておらず自由にアクセスできる事から、用途に合わせてNVMe SSDを交換すると言う事もできます。
また使用できるSSDはM.2 PCIeGen3×4規格の2280、2260、2242サイズの3種類で読み書きスピードはNVMe SSDのスピードに依存しますが、ハード的にはRead:3000MB/s // Write:2500MB/sの高速スピードで読み書きする事ができます。

そしてNVMe SSDは高速で読み書きができる代わりに発熱がハンパないと言う一面も持っており、NVMe SSD用ケースを購入する際にはケースの放熱性も十二分で考慮に入れて選ばなくてはならず、そう言う点において小型のケースは不利なのですが、この「DOCKMULE」はそう言った点で持ち歩くには大きく不便なのですが、放熱性と言う点においては申し分ないはずです。

トリプルディスプレイ

そしてこの「DOCKMULE」にはHDMI×2ポートにDisplayPort×2ポートを備えており、ディスプレイ出力が可能なUSB-Cポート1ポートと合わせて3台のディスプレイをこの「DOCKMULE」を通じて増設する事ができます。
これはマルチディスプレイ環境で仕事をされて来た方にとっては、「DOCKMULE」1台で3台もディスプレイが拡張できる上にUSB-Cケーブルをたった1本接続するだけですぐにクワッドディスプレイで作業できると言うのは魅力的です。

ただクワッドディスプレイで作業できるのはWindowsPCでMacBook ProやMacBook Airでは1つのUSB-Cポートに繋げる事ができるディスプレイは1つで「DOCKMULE」を使ったとしても2台目はミラーリングディスプレイとして使うしかなく3台目は接続が出来ないので、そこは要注意です。

接続ポートは合計17

そしてこの「DOCKMULE」に備えられている接続ポートは何と17にも及びます。
まず正面パネルには10Gbps通信が可能なUSB-C(3.2Gen2)×1に3.5mmヤホンジャックを備えています。
次に右サイドにはmicroSD(UHS-I)とSD(UHS-II)カードリーダー、それに10Gbps通信が可能なUSB-A(3.2Gen2)×2ポートを備えて、左サイドには40Gbps通信がかの可能なThunderbolt3に対応したUSB-Cポートが2ポートあり、USB-C PD(Power Deliver)にて一方は最大60W、もう片方は15Wの給電が行えるだけでなく最大4k@60fpsでの映像出力も可能となっており外付けのUSB-C接続のディスプレイが接続可能です。

そしてバックパネルには付属の140W電源アダプタのコネクタがある他、DisplayPort×2、HDMI×2ポートを備えこのうち2つのポートを使い2台のディスプレイが接続可能で、この他にEthernet×1、USB-A 3.2(480Mbps)、USB-A 3.2Gen1(5Gbps)×2、USB-C 3.2Gen2(10Gbps)×1を備えており、USB-C PD対応電源ではなく専用電源アダプタ給電でUSB-Cで接続したデバイスへ給電したり、USB-Aに接続したUSBデバイスももちろん電源配分を気にせずどのデバイスも急速充電する事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/dockmule/dockmule-17-in-1-thunderbolt-super-docking-station