みなさんはリモート会議等で、”キーボードを打つ音がやかましいよ”と注意される様な経験をした事はありませんか?
リモートワークが本格化するにつれてPCに接続する為のカメラやマイク、イヤホンと言ったものを新調しただけでなく、作業を快適にしようと2ndディスプレイを増設したり、キーボードやマウスもゲーキングキーボードやゲーミングマウスの方が身体にかける負担が少ないよと聞いて買ったものの、確かに何時間もキーボードを打ち続けた時の腕の疲労感と言うか痛みみたいなものは軽減したけれど、カシャカシャとキーボードを打つ音をリモートワーク時に注意されると言う事を最近よく見聞きします。
そこで今回はカシャカシャと言う音はするけれど、相手を不快にさせないキーボード「TH96」をご紹介致します。
キーマップのカスタマイズが可能なテンキー付きキーボード
今回紹介するキーボードは最近では珍しいテンキーの付属したフルサイズのキーボードで、Excelや会計ソフトなどで数値をたくさん入力する様な方や、経理作業をされる方にはテンキーがある事で電卓を叩いているかの様な感覚で素早く、そして正確に数値入力が可能になります。
またテンキーの右上にはノブ(ダイヤル)があり、これは時計回り、反時計回りどちらにも回転させる事ができ、機能としてはボリュームのアップ・ダウンですが、機能の割り当てを変える事で、ペイント系、ドロー系のソフトウェアではカラーを調整する為に割り当てたり、筆の太さを変える機能に割り当てたりする事も可能です。
またこのキーボードでは自作キーボードで使われているQMKファームウェアを採用しているため、フリーのVIAソフトウェアを使ってキーマップを直ぐに書き換えられますので、例えばWindowsPCとMacとでキーボードをシェアして使うと言う様な方は、VIAソフトはWindows用もMac用のLinux用もありますので、非常に使い易くなっています。
キーの打撃音だけが鳴り響く超静音設計
またキーの打撃音がうるさいと言われた方、それはキーがうるさいのではなく、キーボードそのものがキーの打撃音を増幅しているからだと言う事はご存じだったでしょうか?
キーボードの中と言うのは割と空洞が多く、キーを打った際の打撃音と言うのはキーボードの中で反響するだけでなく指で叩いたキーの衝撃がキーからキーを差し込んでいる基板に伝わり、基板も一緒になって鳴っている為、更に大きな音となって反射して来るのです。
そこでこのキーボード「TH96」では基板の下にシリコン製マットを敷く事でキーから基板に伝わり基板が出す音を吸収する仕組みになっています。
また基板を覆う様にもシリコン製マットが敷いてあり、キーの接点はシリコン製マットに開けられた穴を通じて基板上のソケットに差し込む様になっていますので、キーを叩いた時の衝撃はまずこの基板上のシリコン製マットで吸収しますので、2枚のシリコン製マットでほぼ音は鳴りません。
ただそれでもゼロにする事は不可能なので、キーを囲む様にスチール製のプレートとガスケットがキーを覆っており、キーから出るカシャカシャと言う打撃音もかなり低減し、カシャカシャ音はしますが、周囲や、リモート会議の相手にうるさいと言われる程は鳴らない仕様になっています。
2種類のNewキー
そして今回、独自開発したCherryMX互換インタフェースのキー”FLAMINGO”と”BUDGERIGAR”が選択可能となっています。
どちらのキーもストロークが3.8mmと非常に深くなっているのが特徴で、ストロークが短く、キーを叩く指の強さが強いと最後まで押し込まれたキーが当たってサウンドを発生するギミックに加えキーそのものも叩かれた衝撃音を発生するので、より大きな打撃音を出す事になるのですが、この2種類のキーはキーストロークを深くする事で、キーが完全に押し込まれ底に当たって発生する衝撃音を防いでいると言えます。
また”FLAMINGO”リニアキーで、押込圧は47±5gfで、押し込むほど35→60gfと圧が上がるキーになっています。
一方、”BUDGERIGAR”はタクティカルキーで押込圧は47±10gfとCherryMXやGateron、Kaihuanキーでは見られない、軽くもなく重くもない設定となっておりどう言う感触なのか一度試してみたい所です。
またインタフェースはUSB-C接続の他、ワイヤレスバージョンはBluetooth、そして2.4GHzの通信モジュールでの接続が可能で、USB-Aのドンクルはキーボードに収められる様になっています。
またバッテリーも6,000mAhと一般的な同スペックなワイヤレスキーボードと比較すると倍近いバッテリーを搭載しており、バックライトを点灯させたとしても早々にバッテリー切れを起こしません。
またこのキーボード、キーのカスタマイズを推奨している訳ではありませんが、オプションで交換用の工具なども取りそろえていますので、もし興味を持たれた方はスペックと共に詳細は下記URLをご覧ください。
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