精密ドライバーの様に柄(ハンドル)部分の細いものは収納性も携帯性にも優れているのですが、いざネジを回すと言った際に柄が細いとテコの原理でパワーを出さないと固く締められたネジは回す事ができませんので、柄の太い方が同じトルクで締められたネジもより小さいパワーで回す事ができますが、そうなると収納性や携帯性が減少すると言うデメリットを持っています。
そこで今回は使い勝手と携帯性を兼ね備えたビット式ドライバー「Torque Driver」をご紹介致します。
ボルトアクション式
今回紹介するビット式ドライバーは、ビットの出し入れができ柄の中にビットを収納する事ができるのですが、その出し入れの方式としてボルトアクションと言う、ライフル等で弾の装填に使われている機構を採用しています。
このボルトアクションは単に前後に移動するだけでなく、L型、カギ型になった部分にノブを引っ掛ける事でどんなに強く押してもビットが引き込む事はありませんし、それはライフルのボルトアクションが弾を射撃した際の火薬の燃焼ガスの威力によって後退しない事からも立証されており、このボルトアクションは構造が単純なだけでなく部品点数も少なく故障がないうえ、強いパワーにも耐える構造なのです。
しかもビットを出す際にはノブをストレーナな溝の位置まで移動させればスプリングのパワーでビットは飛び出る様になっており使い勝手と言う点においてはとても使い易くなっています。
直径12.7mm、回しやすい滑り止め加工
そして使いやすさ、回しやすさと言う点においてもドライバーの柄は直径12.7mmと、ちょうど大人の人差し指の平均的な太さになっており、摘まんで持つ事も、握って持つ事もどちらも出来る様になっている他、柄の部分の両端は孔子状にカット線が入り、これが丁度良い滑り止めの役目を果たして更に力を入れて回しやすくなっています。
また服やパンツ、バッグのポケットに挟む事ができる様にクリップのついたタイプも用意されており、こちらはクリップの突起をに手を引っ掛ける事で更に力を加えて固く締められたネジを回す事ができますし、クリップのないものは指でドライバーを摘まみ早く回転させる事ができますので、たくさんネジを開閉すると言った場合に有利です。
ビットは2個収納可能
そしてビットは中のシリンダーの両端にそれぞれ1つずつ計2つ収納する事ができ、マグネット式のシリンダーとなっているため、ビットの交換も容易ですし、少々の振動ではマグネットの力が強いのでビットが抜け落ちる事はありません。
ただシリンダーに収納したもう1つのビットに交換する際には、ボルトアクションのピンを外し、シリンダーを取り出して入替えなくてはならず、頻繁に違うサイズや種類のネジをたくさん開閉すると言った場合にはちょっと手間がかかるので、あくまでも何か出先でネジが緩んで締めたいと言った様な用途に使うのがベストな使い方になります。
また「Torque Driver」の魅力的な所として柄の部分の材質として真鍮、銅、アルミの3種類から選択が可能なのですが、ボルトアクションのシリンダーを固定する為のピンの部分の材質は柄の部分と同じある必要はなく、ユーザーの好みに合わせて真鍮、銅、アルミの3つから選ぶ事ができ、それぞれ違う材質での組み合わも可能となっていますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/vitalcarry/torque-bit-edc-bolt-action-hex-bit-driver
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