みなさんが期待を膨らませて購入されたFDM方式の3Dプリンターが想像とは違っていたなんて事はありませんでしたか?
3Dプリンターを専門とするメーカーが販売している3Dプリンターや印刷用のアプリと言うのは相当作り込んでありますので、価格は高いものの造形精度は非常に高く作られています。
一方でDIYで組み立てる様な3Dプリンターは、汎用のパーツや汎用のコントローラ、アプリを使用しているため安価なのですが精度的には折角の高精細なスティッピングモーターの性能を生かせていませんが、有償のスライサーアプリなどを導入する事で造形精度は大幅に変わったりしますので、まだまだ安価に購入したDIY3Dプリンターが化ける余地は大きく残しています。
そこで今回は、みんさんがお持ちの3Dプリンターの印刷精度だけでなくスピードアップも同時に行ってくれる魔法のボックス「WANHAO SMART PAD」をご紹介致します。
オープンソースのコントローラーを使った3Dプリンターの殆どで利用可能
3Dプリンターは、3Dモデルをスライサーにかけて作成されたGcodeをと元に3Dプリンターに搭載された制御ボードとファームウェアがGcodeを解釈して印刷を実行します。
そしてこの制御ボードに書き込まれるファームウェアにはMarlin、Klipper、Reprap、Repetier、Sprinter、Sailfishなどたくさんのファームウェアがあり、言うなれば似た様なハードウェアで構成された3Dプリンターですと、このファームウェアによって印刷スピードや印刷精度と言うのが変わって来ます。
例えば自動車を運転していて急ブレーキを踏むと乗っている人の揺れますが、ゆるやかにブレーキを踏んで減速すれば停車した時に身体が揺れたりしないと同じ様に、3Dプリンターでもヘッドを激しく動かせばフレーム射出ヘッドなども揺れて造形物にムラが出て来ます。
それを最適化するのが今回紹介する「WANHAO SMART PAD」で、USB接続が可能な3DプリンターであればPCから送られて来たGcodeを解析し、カスタマイズしたGcodeをこの「WANHAO SMART PAD」が3Dプリンター側に送る事でスピードアップと造形精度の向上が望めます。
ワイヤレス化が出来るだけでなく監視も可能に
そして「WANHAO SMART PAD」にはLANポートだけでなくWiFi通信モジュールも搭載してるため、USB接続しか出来なかった3Dプリンターをワイヤレス化する事が可能になり、PCだけでしか3D造形できなかった3Dプリンターも、スマートフォンやタブレットからも3D造形が可能になります。
更にこの「WANHAO SMART PAD」にはUSBポートを備えており、USBポートにwebカメラを接続すれば、造形の進行具合を離れた場所から監視する事も出来る様になります。
そしてこの「WANHAO SMART PAD」にはPasberryPiコンパチブルな40ピンのI/Oポートを搭載しており、UART, SPI, I2Cと言った通信が可能になっているため、USB接続ができないmicroSDにGcodeを書き込んで造形する様な3Dプリンターにおいては場合によってはこのI/Oポートから直接スティッピングモーターなどをコントロールする事も可能になっていますので、興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/wanhao-klipper-pad/wanhao-klipper-pad-open-source
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