3Dプリンタープリンター、CNC加工機、レーザー彫刻機は業務用の加工機と言うよりは、もはや身近な存在となっており、誰もが家庭で利用できるものとなっています。
特にレーザー彫刻機は様々な素材に細かな絵などを彫ったり素材によってはカットする事が出来たりするため、業者に依頼しなければ作る事が出来なかったノベルティーグッズの様なものも家庭で手軽に製作する事が出来ます。
ただ多くのレーザー彫刻機で使われている半導体レーザーにおいて出力の高いものは厚みのある素材をカットしたり、金属やガラスやアクリルなどの透明な素材にに対してレーザー彫刻が可能ですが、冷却装置の冷却能力によっては長時間のレーザー彫刻には向いていません。
そこで今回は最大出力90WのCO₂レーザーモジュールを搭載したマルチ加工機「SwiftShape」をご紹介致します。
最大2000mm/sの超高速レーザー彫刻
今回紹介するマルチ加工機「SwiftShape」では半導体レーザーではなく最大出力90WのCO₂レーザーモジュールを搭載しており、厚み1インチ(2.54cm)のアクリルも楽々とカットする事が出来るのですが、90Wのレーザーモジュールとなると相当な大きさになり、これをXYステージ上に載せて動かすとなるとバックラッシュを考えるとあまり高速で動かす事ができず、せいぜい800mm〜1000mm/sと言った所が精一杯になります。
そこでこの「SwiftShape」ではレーザーモジュールを固定し、ヘッドに搭載されたプリズムを使ってレーザーの照射方向を誘導し素材に照射すると言う画期的な方法を取る事で2000mm/sと言う超高速レーザー彫刻を行う事ができます。
そしてまたレーザーモジュールをヘッドに載せるとヘッドモジュールの大きさの分だけ造型範囲が狭くなってしまいますが、ヘッドには小さなプリズムヘッドが取付てあるだけですので、造型エリアは760mm×410mmと非常に広くなっています。
看板にレーザー彫刻が可能なフィーダー
次にこの「SwiftShape」では板状の素材を移動させる事で造型範囲以上の大きな素材にレーザー彫刻が可能なフィーダーがオプションで用意されており、送る事ができる素材の幅は最大760mmですが、これだけの幅の素材を送る事が出来れば、看板などもレーザー彫刻する事が出来ます。
そしまた、この「SwiftShape」には蓋の中にカメラが内蔵されており、装置の中に入れた素材の状態にモニターに映し出した状態で絵やマークや文字などを重ねた上でレーザー彫刻が行えますので、場所がズレたり彫刻サイズが大きくなったり小さくなったりして失敗したりする事はありません。
マルチ加工
そしてまたこの「SwiftShape」では、ヘッドをレーザー彫刻用のヘッドからCNCヘッドに交換する事で厚み200mmまでの素材をCNC加工する事が出来ますし、3Dプリントヘッドに交換する事でFDM式のプリンターとしても使える様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/swiftshape/swiftshape-cutting-edge-3-in-1-desktop-printer
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