フィラメトと呼ばれる樹脂材料を素材とした3Dプリンターにおいて複数の色であるとか、複数の素材を使組み合わせて使用したいと言う場合、一般的なFDM式の3Dプリンターですと色別にパーツに分けて3Dプリントを行い出来上がった時点でプラモデルの様に組み立てると言う工程が必要になって来ます。
ただこの分割プリントはパーツ毎をどの様に接続するのかによって強度に大きな違いが出て来ますので、フィギュアの様な接着剤で接着すれば何となると言う様なものであれば良いのですが、ギアボックスの様なものになると強度も必要となって来ますので、分割造型と言う手法は残念ながら向いていません。
ではどう言った解決法があるのかと言えば、複数のフィラメントを切替ながら多色、多種造型して行く事で、これなら熔解された樹脂同士が接合面で接着し固まるので強度的にも申し分ありません。
そこで今回は、多色・多種造型が行える3Dプリンター「YUMi」をご紹介致します。
ChromaX 12ヘッド

複数色のフィラメントや性質の違う複数のフィラメントを使った多色・多種造型では、複数のヘッドを搭載したタイプの3Dプリンターと、ヘッドは1つでヘッドに送り込むフィラメントを変える事で多色・多種造型を行う3Dプリンターが存在します。
このうち複数のヘッドを搭載した3Dプリンターは複数のヘッドを3Dプリンターに搭載する必要がある事から3Dプリンターのサイズに応じてヘッドの数にも制約が出て来ますので、個人で購入する事ができ、自宅などで使える3Dプリンターでは2〜3ヘッドを搭載するのが背一杯ですので3色・3種と言うのが背一杯な所です。
一方でヘッドに送り込むフィラメントを交換する事で色やフィラメントの種類を交換する事が出来る3Dプリンターではフィラメントを送り込むフィーダーによって名種類のフィラメントを使い分ける事が出来るかが決まって来るのですが、今回紹介する3Dプリンター「YUMi」では独自開発したフィーダー一体型のヘッド”ChromaX 12”によって最大12種類ものフィラメントを使い分ける事ができ、おそらく個人で使えるFDM式3Dプリンターでは12種類のフィラメントを交換し3Dプリントが行えると言うのは最大になります。
但しこの”ChromaX 12”はヘッドの最高温度が240℃ですので、融点が240℃よりも高い樹脂素材は、もう1つのヘッドの最高温度が310℃と高いのですがフィラメントを交換し多種造型は出来ない”DirectDrive”を利用する必要があります。
豊富な選択肢

次にこの「YUMi」に付属しているマルチヘッド”ChromaX 12”では最大12種類のフィラメントを切り替えて使用する事が出来ますが、全ての方が12種類ものフィラメントを使い分ける事が能力を必要としている訳ではありません。
そこでこの”ChromaX 12”にはフィラメントを送り出すフィラメントフィーダーを5個、7個、12個付属させた3つのバリエーションを用意させている他、3Dプリント中プリンター本体も造型ボリュームが235mm×235mm×270mmのC235と、造型ボリュームが335mm×335mm×400mmのC335、そして造型ボリュームが435mm×435mm×500mmのC435の3つのバリエーションが用意されています。

そしてまたフィラメントホルダーに関しても”YMS LITE”と”YMS PRO”と言う2種類のフィーダーが用意されており、””YMS PRO”の方はフィラメントを送り出すと言う機能の他に最大85℃にまでフィラメントを予熱しておく事でスムーズにそしてより綺麗に造型を行う事ができます。
AIを使った画像制御

そしてまたこの3Dプリンター「YUMi」はオプションでWiFiモジュールがラインアップされており、有線接続でのプリントの他にタブレットなどからワイヤレスで造型を行う事ができるほか、オプションのWebカメラを設置する事でリモートで造型中の様子を確認する事が出来るだけでなくAIを使い造型が正しく行われているか、失敗していないか等の監視ができ、もし何らかの原因で失敗したのならそこで造型を自動的に停止させると言った機能もあり、無駄にフィラメントを消費しないと言った機能も合わせて持っていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。













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