チタン合金と言うのは非常に硬い金属であると言う事は多くの方がご存じかと思いますが、そのチタン合金も近年はNC等のお陰で加工が非常にし易くなり、身近な所では文房具品、ペンであるとか定規、工具類などでもチタン合金でできたものが増えて来ています。
ではチタン合金を使うメリットと言うのは何かと言いますと、金属そのものも硬く軽いので従来品よりも薄く軽く作る事ができます。
また金属強度が高いので変形したり傷付いたりと言う事がありません。
ですから100円均一のアルミ合金で作られた精密ドライバーの先端はすぐに変形したり欠けてしまったりしますが、チタン合金はそう言う事がないので、固く固着した様なネジを外したりする様な場合でも簡単に回す事ができます(たまにネジの頭をなめてしまったりもしますが)。
そんなチタン合金製のEDCツールとLEDライトを掛け合わせた「HUNT3.0」を今回はご紹介致します。
LEDラインナップは3色
さてこの「HUNT3.0」はPRY-BARと呼ばれる日本語で言うと”こじ開ける”と言う様な意味のツールなのですが、PRY-BARとしての機能の他にこの「HUNT3.0」には3色のLEDが入っています。
厳密に言うと、白、赤、紫外線LEDが入ったものがあり、どれか1つを選ぶ様になっていて3色のLED全てが入っている訳ではありません。
なお白色LEDはライトの定番ですが、この「HUNT3.0」は防水構造となっており多少水中で使う事もできる様になっており、AG3(LR44)ボタン電池3つで100ルーメンの明るさがあります。
次に赤LEDはライトとして用いられるのは非常に珍しいのですが、物体の色は分からなくても暗くてもコントラストはハッキリするので、暗くてもモノの見分けがし易く、潜水艦が登場する様な映画では艦内が赤色の照明で照らされている様子を見る事がありますが、これはこう言う理由から赤の照明を使っており、明るさ65ルーメンで、バッテリーの持ちは白、紫外線よりも長くなります。
そして最後に紫外線LEDは、お札の透かしや手の汚れ等を浮かび上がらせる事ができる事からUV-A波長帯の365nm~375nmあたりの紫外線を出すUV-LEDを使用しているのが分かります。
照度は50ルーメンと低いので直接光源を見てもずっと凝視しない限り眼への影響はそうありませんが、光源は見ないのがベターです。
なお最近ではウィルスの殺菌に紫外線が用いられたりしますが、殺菌効果があるのは100nm〜280nm帯のUV-Cですので、この紫外線LEDを照射しても殺菌効果はほぼありませんのでご注意下さい。
幅0.6mmの刃先はカットするのに最適
次にキーリング用の穴の開いた方はPRY-BARとして使用できる様に幅0.6mm、長さ5mmのマナスドライバーの様な刃先になっています。
これがチタン合金ではなくアルミ合金ですと固いネジを回した様な場合、刃先は見事にねじ曲がってしまったりしますが、チタン合金ですので多少荒く扱っても大丈夫です。
また刃先の幅が狭いので、尖っていると言っても良く、ダンボールを開けたりはもちろんの事、スナック菓子の袋を開けたりもできますし、固い電池ボックスを開けたり、ネイルをしていて缶のプルトップを引っ掛けて起こせない方はプルトップを起こすのに使ったりもできます。
今時の利用方法
そしてこの「HUNT3.0」は今時の使い方として公共施設に設置されているエレベーターのボタンや、ドアの開閉ボタンを押したりする際に直接触らずに押す事ができます。
ただ残念ながらATM等のタッチパネルの操作はできません。
なお詳細につきましては下記URLにてご覧ください。
>AG3(LR44)ボタン電池3つで100ルーメンの明るさがあります。
AG3は、LR41ですよ。
ご指摘、ありがとうございます。