ホビー向けのCNC加工機は市場の拡大と共に価格も低くなっており、手軽に購入することが出来る様になっており、モノによっては金属加工なども行うことが出来るものもあり、今までは専門の業者に依頼しないと作ることができなかったものが、簡単に家庭でも切削加工し自作することが出来る時代になっています。
ただ、工業用のCNC加工機と違いホビー機のCNC加工機は冷却機能を持っておりませんので金属などを加工する際には素材が加熱し素材が熱で膨張しない様に切削スピードなどにも気を配る必要がありますし、切削屑が素材を傷つけたりしない様に小まめに切削屑を除去したりと言った作業を小まめに行ったりする事が実際には必要になります。
そこで今回は、切削屑の吸引機能を搭載したCNC加工機「Makera Z1 CNC」をご紹介致します。
AeroDust™Collection System

今回紹介するCNC加工機「Makera Z1 CNC」には、”AeroDust™Collection System”と言う切削屑を除去する装置が組み込まれています。
工業製品のCNC加工機ではオイルを使って切削屑を洗い流しつつ摩擦熱によって発熱した素材を冷却すると言った機能を持っていますが、これと同じ機能をホビー向けのものに組み込むと手入れが非常に大変ですし、油まみれの加工品を洗浄したりする手間も発生します。
そこでこの「Makera Z1 CNC」では”AeroDust™Collection System”と言う風を利用した高圧ブロワーシステムをドリルヘッド内に内蔵する事で切削屑を高速な風で下部のダストアウトレットへと吹き飛ばす事で、切削場所を常にクリーンな状態い保つことが出来る様になっていますので、従来のホビー向けのCNC加工機の様に切削屑がたまってくる度に加工機を止めて切削屑を取り除くと言った手間な作業を行わなくて済む様になっています。

そしてまたこの”AeroDust™Collection System”には”Makera Cyclone Dust Collector Lite”と言う掃除機がオプションで用意されており、搭載されておりブロワーによって飛ばされた切削屑を吸引し集めるだけでなく、サイクロン分離と多段式ろ過システムによってクリーンな空気だけを排出する部屋の空気を汚さない様になっています。
0.02mmの加工精度

次にこのCNC加工機のワーキングエリアは200mm×200mm×100mmと、加工することが出来る素材の大きさ的には一般的で、よほど大きな彫刻などを切削加工しない限り、ホビー用途として使用するには十分なサイズになっているのですが、それよりもこのCNC加工機が魅力的なのは加工精度は最大で0.02mmだと言う点です。
これだけ精度が高いと、例えば極端な例を挙げれば腕時計のパーツなども自作することが出来ますので、古くなって専門業者に出す以外修理することが出来ない機械式の腕時計のパーツなどもこのCNC加工機と3Dスキャナがあれば、簡単に複製し修理する事も可能です。

そしてまた、4th Axis Moudleと言う素材を回転させることができるモジュールを使えば素材の向きを変えて切削加工を行うことが出来ますので、ドリルヘッドの向きを変える事はできませんのでフルで3D加工が出来るとは言えませんが、立体的な加工もこのCNC加工機なら行えます。
レーザー彫刻

そしてまたこのCNC加工機にはオプションで出力5Wの青色レーザーモジュールが用意されており、CNC加工機と同じ0.02mmと言う精度でCNC加工した素材に続けてレーザー彫刻を行ったり、レーザー彫刻後にCNC切削加工を行ったりと精度高く加工を行うことが出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/makera-inc/makera-z1-entry-level-cnc-pro-level-power














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