たった$5で既に品切れ、入手困難なRaspberry Pi Zeroが先日リリースされましたが、java等で機械を制御するマイコンボードして使うにはこんなにコストパフォーマンスの良いマイコンボードはありません。Arduinoと比べても価格、性能、どちらを取ってもRaspberryPiの方が上です。ただそんなコストパフォーマンスに優れたRaspberryPiですが、唯一欠点は(仕方ないのですが)GPUが弱い。RaspberryPiを使ってゲームや作業をしようと思うとグラフィックが貧弱なのでCPUの使用率は上がり、GPUもいっぱいいっぱいなのでAndroidを載せようものならRaspberryPi2でもかなり辛いものがあります。
そんなRaspPiの不満な部分をパワフルにパワーアップしたマイコンボードがこの「PINE A64」です。
「PINE A64」のキーポイントは何と言ってもCPUとGPUが高性能な点です。CPUはクワッドコアのCortex-A53(Apollo)を使いGPUにはデュアルコアのMALI-400-MP2を採用しており、RaspberryPiよりも20~30%高速化されなおかつ価格はRaspberryPi2よりも40%近く安く、64bitで動き、メモリーもベーシックバージョンの「PINE A64」では512M。「PINE A64+」では1Gになり+$10すると2Gに増やせる。
そして何よりもGPUがBananaPiと同じMALI-400-MP2で400MHzと比較的高速で動くGPUを採用している事によりBananaPiを触った事がある人ならわかるが、RaspberryPiでAndroidを動かした時のもっさり感(画面移行の動きが遅い)が良くなり、画面描画の激しいアクションゲーム等をしていてもストレスがたまらなくなっている。
その他入出ポートとしてオーディオポート(スピーカー出力+マイク入力)、USB2.0が2ポート、4K出力対応のHDMI出力、更に「PINE A64+」にはギガビットイーサネット対応(ベーシックのA64は10/100M)、更に500万画素のCCD(Himax HM5065)が直接接続できるポート、DSI-LCDパネルが直接できるポート、LCDのタッチパネル用センサー用ポートがA64+には追加されている。ですので直接タッチパネル搭載のモニターを繋げる場合はA64+を選択した方がいい。
OSはAndroid 5.1.1のイメージが提供されており、USBキーボードやマウスを使用でき、最初からChromeブラウザやYouTube,Word,Excel,PowerPointと言ったアプリケーションは最初からプリインストールされている。Androidは制約があるわけではなくPlayStoreにも接続でき、普通にストアからアプリをダウンロードして遊ぶ事もできるので、マイクラであろうとキャンディークラッシュであろうと何でも遊ぶ事ができる。
GPIOは46ピン。
UART×3
I2C×2
I2S audio出力×1
SPDIF出力×1
赤外線受信ポート×1
スピーカー出力×1
3.3V,5V電源出力
がサポートされており、これらポートはPython,,JSON,Java等から直接制御できる様にライブラリが最初から提供されている。ですのでAndroid端末としてスマートフォンやタブレットと同じ様に使う事もできれば、RaspberryPiと同じ様にApacheやSQL等を入れて計測機器として使う事もできる。
またAndroidの他にUbuntu(残念ながらDebian系はない)が提供されている。その他将来的には家電製品を制御する為のプラットフォームであるopenHAB(Home Automation Bus)も提供される予定である。
あまりマシン的にはパワフルなマシンではないが、マイコンボードと考えるとそこそこ動くスペックだし、今までRaspberryPi2を使っていて不満がある部分は価格も含めて「PINE A64」ではほぼ解消される事間違いなしである。
また今、モバイル機器では必須なWiFiとBluetoothボードはキャンペーン終了後に提供される予定です。その他詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/pine64/pine-a64-first-15-64-bit-single-board-super-comput
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