その昔、スケッチがとても苦手な画家がいたのか?それとも正確に風景や人物をスケッチする必要があったのか今となっては分かりませんが、その昔にスケッチを正確かつ簡単に行う為に発明されたのが”カメラ ルシダ”と言う装置で、この装置は鏡とプリズムを組み合わせてありこの装置を覗くと真正面に見える風景が水面に映り込むのと同じ様にスケッチする紙に風景が映り込み、その写り込んだ風景をトレースする事で簡単にスケッチが出来上がってしまうのが”カメラ ルシダ”で、それを現代に再現したのが「NeoLucida」で、既にこの「NeoLucida」は市販化されており、今回紹介する「NeoLucida XL」は「NeoLucida 」がA4サイズの紙にスケッチするのが精一杯だったが、「NeoLucida XL」はA3サイズ、そして工夫してレンズと紙の距離を離せば離すほどより大きな紙にスケッチできるのがこの「NeoLucida XL」の特徴です。
では実際にどの様に使うのかと言いますと、まずは被写体の前にスケッチの台となるテーブルを置いて「NeoLucida XL」のクランプを机に挟んで「NeoLucida XL」を机にセットします。そうして「NeoLucida XL」の真下にスケッチブックなり紙を置いて「NeoLucida XL」を覗き込んで紙に投影された被写体のアングルや大きさをチェックしながら「NeoLucida XL」を動かしてアングルを決めたら後は一心不乱にスケッチするだけです。
ところで「NeoLucida XL」の構造はどうなっているのかと言いますと構造は単純です。「NeoLucida」ではプリズムを使って像を合成していたのですが、大きな紙にスケッチしようと思うとそれに見合った大きなプリズムを使わなければならず、大きな映像の歪まない精度の高いプリズムと言うのは口径の大きい望遠鏡と同じで大きくなればなる程プリズムの価格が上がりますからどうしても装置そのものの価格もそれに比例して上げなければならず広くたくさんの方に使ってもらえませんので、この「NeoLucida XL」は2枚の鏡を使ってプリズムと同じ効果を出しています。
そしてミラーのうち1枚は普通の反射鏡を被写体と水平に取り付け、もう1枚は被写体に向けられた鏡に対して45°に取り付けられたマジックミラーの2枚で構成されおり、真上からマジックミラーを覗き込むと被写体に向いた反射鏡が被写体の映像を反射してマジックミラーに投影するので真上から覗き込むとマジックミラーに反射された風景と、そしてマジックミラー越しに紙が透けて見えるので、まるで風景が紙に写り込んでいる様に見えるです。
ですが、何だそんなの簡単にDIYで作れるじゃんと思われた方、この「NeoLucida XL」で使われる反射鏡は特殊な鏡なのです。普通、鏡と言うとガラスの裏側に写り込んだものを反射する銀膜がガラスに蒸着されているのですが、この構造だと真正面から見る分には鏡に入射した光は垂直に反射されて見えるのでいいのですが、少し斜めから見るとガラスの板の中で入射した光が屈折して鏡に映った映像が二重や三重に見えたりしてしまいますので、「NeoLucida XL」では紙に投影された映像の輪郭・エッジがはっきりと出る様に表面蒸着と言ってガラスの表側に反射素材を貼ってガラスの中で乱反射して見辛くなるのを防いでいます。
と言う事で「NeoLucida」より、より大きな紙にスケッチできる様になった「NeoLucida XL」に興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。
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