最近の夏は暑すぎてエアコンの効きが悪いと感じた事はないでしょうか?それは外気温が上がっているからと言う事もありますが、室外機の設置場所にも問題があります。
みなさんあまりご存知ないかもしれませんが、エアコンにも正常に動作する気温と言うものが定められています。例えば皆さんが使っているiPhoneでも夏場に車のダッシュボードの上に置いて置いたりするとiPhoneの内部温度が上がって”高温注意”なんて表示が出ているのを目にされた事ががあると思います。
これは電子部品には正常に動作する周囲温度(気温)が設定されており、それを越えると動作が不安定になるので決められた周囲温度で使う様に定められているのですが、日本国内向けのエアコンの室外機においてJISで定められている冷房過負荷条件の”外気温度条件”が43℃になっていますので、実際のところメーカーもこの温度に合わせてエアコンを設計しており、直射日光が当たったり、屋根の上に室外機を置いていたりして屋根や壁等が日光で熱せられて室外機が吸い込む空気の温度が43℃を超えてしまうと部品を保護する為に室外機はセーフティーモードに入ってしまって室内のエアコンの吹き出しから出て来る風が生ぬるくなったりするわけなのです。
つまりエアコンの効きを良くするには室外機の周りの気温を下げる必要がありホームセンター等へ行くと室外機に取り付ける”日よけ”の様なグッズが様々な種類、売られているのですが、室外機に日光が当たらなくても室外機の周りの地面なり建物が熱せられて室外機の周りの空気が熱せられていたら何の効果もありませので、物理的に強制的に冷やす為に水を使ったシステムがこの「Mistbox」です。
「Mistbox」は言うなれば水を噴霧(ミスト)して水の気化熱によって室外機を冷やして冷却効果を上げるシステムです。この水を噴霧して室外機を冷やすシステムは以前からエアコンを販売しているメーカーはもとより様々なメーカーから業務用エアコン向けには販売されておりその効果は立証済みです。では何故!?家庭向けには水を使った冷却システムがないのか?それはエアコン内部をサビや藻の繁殖から防ごうと思うとその為の装置もつけなくてはならず販売価格に跳ね返ってしまいますので、おそらく家庭向けにはそう言うシステムは販売されていないのでしょうが、エアコンが効かないのは皆さんがよく実感されています。
そこでこの「Mistbox」では室外機が錆びたり、中の電気回路が腐食したり、藻が繁殖したりしない様に専用の浄水器(ウォーターフィルター)を通した水のみをミストする様にしてエアコンの室外機を水をミストする事により故障から守る様に工夫されています。
またこの「Mistbox」は設置に特殊な知識も技術も必要なので、女性でもホースで室外機の場所まで水を引いて来れば、誰にでも設置する事ができるのもまた特徴です。
では実際、どの様に取り付けるのかと言いますと、まずウインドタービンを室外機の表側(吹き出し側)に設置してから次にコントローラーを室外機の裏側の吸い込み側に引っ掛けます(吸い込み側に設置するのは室外機が吸い込む空気の温度を計測し必要のない時にまで水をミストしない為です)。そしてコントローラーに水を噴霧するスプレーバーを接続した後に空気の吸い込み側(裏側)に引っ掛けて、最後にホースを接続すれば設置完了です。
室外機まで引っ張って来るのは水道のホースだけで、「Mistbox」を動作させる為の電源は不要です。何故なら、ウインドタービンが言うなれば風力発電装置になっており、室外機のファンの風で回されて発電する様になっている為に、わざわざ電源を引っ張って来る必要もなくしかもコントローラーにはバッテリーが内蔵されていますので室外機のファンが回っていない時でも「Mistbox」の設定を変更したり稼働状況や節電効果などをスマートフォンから見る事ができます。
またこの「Mistbox」ですが、発送はアメリカ国内に限定されていますので、もし「Mistbox」が欲しいと言う方は輸入代行業者等を使う必要がありますのでご注意ください。
なお室外機に水が入らない様に説明書に注意書きされている室外機の場合は雨振りの時の様に上から落ちて来る水には強い様に室外機は設計されていますので、室外機の上からミストする様に設置すれば大丈夫ですので、その他詳細については下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/19381/mistbox-energy-saving-device-proven-to-cut-ac-bill
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