みなさんは3Dプリンターの主要生産国が中国だと言う事はご存じでしょうか?そしてまたドローンも同様に世界的に有名なDJI社も中国のメーカーです。
よく中国人の方でさえ中国製は品質が悪いからと敬遠したりしますが、それは一部の製品だけであって例えばiPhoneなども生産は中国で行っています。
その他にも中国で開発され生産されている最新のガジェットと言うのはたくさんあり、今や中国なくしては技術のイノベーションは考えられなくなっている程、中国の役割と言うのは大きいのです。
ただ3Dプリンターで言えばヘッドを動かす精度の高いスティッピングモーターやフィラメントの温度を計測する温度センサーなどパーツ、パーツによっては日本の部品が使われていたりもします。
そして今回紹介するFDM方式(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層法)の3Dプリンター「Migo」も中国製なのですが、機能的にも値段的にも十分満足頂ける製品です。
ではそのスペックはと言いますと、まず造形サイズは100×120×100mm(造形サイズの大きい”Migo L”で185×235×325mm)で、XY解像度が200μmでZ軸の積層ピッチは50〜400μmと、際だって細かいと言うレベルのものではありませんが、余程極小の腕時計の歯車の様な部品を作らない限りは気になる様なレベルではありません。
また使えるフィラメントはヒーターベッドを標準装備していますので、ABS、PLAと言った素材の他にナイロンやPETG、その他様々なフィラメントを素材を使って造形する事が可能です。
また接続はUSBの他にWiFiを標準装備しているのも特徴で、何と造形の進捗状況をいつでもどこからでもスマートフォンで確認できる様に標準でCCDカメラも搭載しているのです!!
更に初心に嬉しいのは、造形を始めるさいのキャリブレーションまでも自動化されている事です。これが安い3Dプリンターですと自分で原点復帰させてゼロ補正させたりしなけれればならないのですが、この「Migo」はオートレベリングが自動化されている3Dプリンターでもヒーターベッドの1点でしか調整しない所を何とヒーターベッド上の9地点を計測してヒーターベッドの傾きまでをも検出して補正する機能を持っているのです。
ですから、この「Migo」では造形する時はプリントアプリケーションから”PRINT”ボタンを押すだけで後は自動的に調整して造形してくれますので、初心者であっても扱い方に迷う事はありません。
また初心者で言うのであれば、普通の3D-CADソフトでも造形データは作る事ができるのですが、専用のアプリケーションを利用する事でクラウドサーバーに保存されている造形データからデータを選んで加工して造形できる様にもなっています。
そしてこの「Migo」では追加で$80出せば最大出力1000mWの450nm青色レーザーを内蔵したレーザー彫刻ヘッドも購入する事ができ、最大100×120mm(“Migo L”で150×150mm)の大きさで金属やガラス以外の素材に対してレーザー彫刻を施す事ができます。
そしてまた「Migo」は軽いのも特徴で、重さが2.5kg(“Migo L”で4.5kg)しかありませんので、バックパックに入れて持ち歩くと言う事もできますし、その小ささ軽さ故にデスクの上をずっと占領すると言う事もなく、常はクローゼットの中等に収納しておいて、必要な時だけ出して来て造形すると言った様な使い方もできますから邪魔にもならないのです。
そして肝心の価格は$249、”Migo L”でも$349で、”Migo L”にレーザーモジュールを追加しても5万円でお釣りが来る激安さなのです。
どうですか?かなり魅力的に思いませんか?もし気になられた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/makextec/migoa-portable-internet-enabled-3d-printer
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