よく精密ドライバーと言うと、おもちゃに使われている様な小さなネジを回す為に作られたドライバーで、家具や電化製品等に使われている様な少し大きく長いネジを回そうとするとネジの頭は引っ掛かるのだけれど、ネジが固く締められ過ぎていてドライバーを回す指が滑ってネジが回せないなんて事、みなさんも経験された事が何度もあると思います。
そう言う時は素直に大きな掌で包み込む様にして持つ様な大きなドライバーを使った方が楽にネジも緩める事ができるのですが、なかなかドライバーって普通の家庭ではそんなにたくさんの種類、大きさのものを揃えていませんし、たくさんあっても本当に年に数回しか使わない様な家庭では、どこに片付けてしまったのかさえ忘れてしまっておられる事もあるでしょう。
そこで今回は、これさえ持っていれば、どんなに固いネジだって開け締めする事のできる精密ドライバーセット「Spinner Drive」をご紹介致します。
固いネジを回せる秘密は脱着可能なホイール
では何故この「Spinner Drive」は固いネジが回せるのかと言いますと、その秘密は脱着可能なホイールにあります。
この「Spinner Drive」はビット交換式のドライバーで、柄の部分が2分割する様になっており普段、小さなネジを回す時は他の精密ドライバーの様に1本の筒状、棒状のドライバーなのですが、固くて回せないネジがある場合はホイールと呼んでいるパーツを柄の部分に取り付け、ホイールを掴んで回す事で非常に強い力を出す事ができ、固いネジも楽々と回す事ができます。
その秘密は力のモーメントにあります。学生時分に力学等で中心に働くモーメント(力)は距離に等しいと言う事を習ったかと思います。
例えば柄の細い精密ドライバーで1N・mの力を入れるのであれば、柄の太さが2倍になれば1N・mの力を入れると2N・mの力がドライバーの先には加わり、4倍になると4N・mになりますので、固いネジも回す事ができるのです。
インパクト・ドライバーにも取付可能
そして更に固いネジでホイールを使っても回せない様なネジはインパクトドライバーの出番です。
ちょうど「Spinner Drive」を2分割すると先端の部分はインパクトドライバーにセットできる様になっておりインパクトドライバーでも使えます。
その為、この「Spinner Drive」を持っていればわざわざビットをたくさん揃える必要はなくこの「Spinner Drive」のビットを流用する事ができますので、とても経済的ですし、「Spinner Drive」に付属しているビットで高強度タイプのものはステンレス製(SUS420)のビットなので、インパクトドライバーの強力な力が加わっても欠けたり変形したりする事もありません。
そしてその付属ビットですが、基本セットはプラスビットとしてPH0,PH1,PH2、そしてマイナスビットとしてSL2.5,Sl4.5,SL6.5、更にトルクスがTR10,TR15,TR20,TR25と合計10個のビットが付属しています。
それにポジドライブ:PZ1,PZ2、四角ビット:S1,S2、六角ビット:H2.5,H3,H4,H5の合計10個がプラスされて20個セットになったものも用意されていますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/2054052511/spinner-drive-infinite-possibilities
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