海外では電動キックスクーターが街中を平然と走り、第3の交通手段として注目されています。
一方日本では規制が多く、電動キックスクーターもウインカーやブレーキランプ、ヘッドライト、サイドミラー等の保安部品と呼ばれる部品を取り付ければナンバーの交付が受けられ公道を走る事ができますが、一般の方がDIYでこの作業を行い、申請してナンバープレートの交付を受けるまでには結構なハードルが待ち構えています。
一方電動自転車も同じです。日本では電動アシスト自転車と言って、ペダルを漕ぐのをアシスト、つまり補助するタイプのものしか認められておらず、しかも時速24km/hでアシストはゼロになる様になっています。
ですから、バイクの様なアクセルを備えたモーターの力だけで走行する電動自転車の様なものは、電動キックスクーターと同じ様に保安部品を取付け、そしてナンバープレートの交付を受ける必要があるのです。
ですが、そんな苦労をしてまでも、ちょっと持ってみたい電動自転車「RattanXL」を今回はご紹介致します。
I-PASテクノロジーとは
I-PASテクノロジーと言うのはエネルギーの回収機構なのですが、その他にもモーターのコントロールも含んでいます。
例えば自動車であればアクセルを踏めば一定速度でエンジンが回転し続けてガソリンを消耗します。ただこの時、実際には負荷の少ない平地を一定速度で走行している時はエンジンの回転数は同じでも供給するガソリンの量はECUと言うエンジンコントロールコンピュータが負荷を計算してガソリンの噴射量を調整しており、上り坂や発進時よりも少ない燃料しか使わない様になっていますので、燃費がとても良く伸びるのです。
それと同じでこのI-PASテクノロジーにおいても走り出しではモーターにたくさんの電気を送ってスタートしますが、一定速度になればモーターに送る電力を減らして節電し、一定速度を保つ様に設計されています。
また一定スピードで滑走中、そして下り坂、ブレーキを踏んだ時には走行用のモーターを発電機にして電気を発生させ、その電力でバッテリーを充電するのですが、一般的な回生エネルギーシステムを導入している電動自転車の電力回収率が10%程度なのに対して、このI-PASでは60%にも達するのです。
つまり平地を滑走中の様な場合はモーターを動かしてスピードを上げると即、モーターは発電機に変わり、そして速度を監視しながらモーターを回してまた回収してと言うのを繰り返す様になっていますのでI-PASのエネルギー回収率は60%にものぼるのです。
3つのバリエーション
この「RattanXL」には出力750Wのモーターが搭載され最大時速は45km/h、その他に500Wモーターを搭載した”RattanX”は最大時速は40km/h、そして”Rattan MINI”は最大スピードは25km/hでバッテリーはMINIが多少少ないものの、航続距離は160kmとほぼ変わりません。
またシマノ製の8段ギア(CS-HG31-8)をXLとXSは搭載し、MINIはHG31-7の7段ギアを搭載しています。
折り畳みだから持ち運びも楽
またこのRattanシリーズは全て折り畳み電動自転車となっております。1番大きなサイズの”RattanXL”でも約100cm×60cmとコンパクトに折り畳める為に車のトランクに乗せて運ぶ事ができますので公道は走らずにオフロード走行だけを現地で楽しむと言う乗り方もこのRattanXLでは可能です。
また非常にコンパクトなのでバスや電車に持ち込んでの移動も大丈夫です。
またRattanシーリーズをグレードアップさせるショックアブソーバーやディスクブレーキ、フェンダーやブレーキライトと言ったオプションも数多く用意されていますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
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