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1時間あたり40mmと言うハイスピードで最大215×135×200mmの造形が可能なLCD-SLA3Dプリンター「SPACE 3D」

今現在、ホビー用として広く普及している3DプリンターはFDM方式と言ってフィラメントと言う樹脂のロープ!?糸を溶かしながら3D成型していく3Dプリンターですが、最近はSLA方式と言って、みなさんがジュエリー工作などで使われるレジン液を紫外線で硬化させながら造形する3Dプリンターも装置単価が下がった事により徐々にではありますが、普及して来ています。

特にSLAプリンターはFDM方式とは違い光を当ててレジンを固めますので、その当てる光が細ければ細いほど解像度が上がりますが、FDM方式はノズルの口径をいくら細くしても0.1mm以下にはできませんので、例えばフィギュアの肌に細かなシワを再現すると言う様な事は到底無理です。

その点SLAプリンターはそう言う事も可能なのですが、解像度を上げるとプリントスピード、造形スピードが落ちると言う相反する一面を持っています。
そのスピード問題を解決しただけではなく、従来の同性能の2倍の造形スピードを確保したLCD-SLA3Dプリンター「SPACE 3D」をご紹介致します。


造形に関する基本スペック


ではまずはこの「SPACE 3D」の基本スペックですが、

最大造形サイズ:215×135×200mm
造形スピード :40mm/h
Z解像度             :10μm
XY解像度          :25〜100μm

となっています。

ここで3Dプリンターを持っておられる方なら気になるのがXY解像度に幅がある所ですが、これはLCD-SLAプリンターはレジンへの紫外線の照射にLCD、つまり液晶パネルを使っているからなのです。
液晶パネルのセルと言って色を表現する点とでもいいますが、これは正四角形ではなく長方形になっていますのでX軸とY軸でその幅が違いその違いがXY解像度の差となって出て来ているだけです。

また原理的には造形物のスライスした画像(MRIの様な画像)を最初に作り、そのスライス画像を順番に液晶画面に表示させながら後ろから紫外線のバックライトを当てる事で液晶パネルを透過した紫外線がレジンを硬化させて造形するのがLCD-SLA方式になり、この「SPACE 3D」には解像度2560×1600ピクセルの10.1インチ液晶(2K解像度)が使われています。


従来の倍速スピードは合計140W出力のUV-LED


ところでレジン細工をやっておられる方ならお分かりになると思いますが、紫外線LED(UV-LED)の出力(ワット数)が弱いとなかなかレジンが固まらないですよね。
それと同じでLCD-SLAプリンターも搭載しているUV-LEDの出力が弱いとレジンが固まらないので造形にとても時間がかかります。
ところがこの「SPACE 3D」の様に140Wもの出力のUV-LEDを搭載していると1時間で40mm、高さ200mmの造形物でも5時間あれば作れてしまうのですから、以前の事を思えばかなり快適です。

しかも紫外線の当て方が悪いとレジン細工でもムラができるかと思いますが、それはLCD-SLAプリンターも同じで、この「SPACE 3D」では凸レンズではなく凹レンズを使いLEDから照射された紫外線が真っ直ぐLCDパネルを通過しレジンにムラなく当たる様に工夫されていますので、造形ムラはないのでご安心下さい。

ただ1つ気を付けなければならないのは、この「SPACE 3D」は低価格を実現する為にUSBメモリーにSTLデータ等をコピーして造形する仕様になっており、USBやWiFiで接続して造形できる様にはなっていませんので気を付けて下さい。

なお詳細につきましては下記URLを参照して下さい。

https://www.kickstarter.com/projects/space3d/space-3d-the-most-affordable-101-sla-3d-printer

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