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ベルトコンベアを3Dプリンターに応用する事で家庭での大量生産を可能にした「Infinity3D」

FDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層方式)方式の3Dプリンターは他の方式の3Dプリンターと比較しても非常に進化が早く、3Dプリントの解像度や精度も4〜5年前と比較すると非常に高精細になり、フィギュア等の3Dプリントも髪や表情も非常に高精細に造形できる様になっています。

ただフィラメントを溶かして射出して造形すると言う製造方法はそのままなので、最近では驚く様な進化を果たしたFDM方式の3Dプリンターを見る事はあまりなかったのですが、今回久々にこれは!!と思えるFDM方式の3Dプリンター「Infinity3D」を今回は紹介させて頂きます。


ベルトコンベアで連続造形が可能に


今回紹介する3Dプリンター「Infinity3D」の造形ボリュームは、250×220×323mmと造形サイズが大きく、積層ピッチは0.05〜0.3mmでヘッドのノズル径は標準では0.4mmが付属していますが、0.2mmのノズルもサポートしていますのでかなり細かなフィギュア等の造形にも使えますし、大きさからいけば花びん等も余裕で造形する事が出来ますので、3Dプリンターとしてはかなり優秀です。

そして普通の3Dプリンターでしたら造形が終わったら誰かがベッドから造形物を壊さない様に剥がし次の3Dプリント操作を行わないと次の3Dプリントが出来ないのですが、今回紹介する「Infinity3D」はローリングコンベヤーベルトをベッドにしている為、造形したものは自動的にコンベアの端まで送られると自動的にコンベアから剥がされる様になっています。

つまりこの「Infinity3D」ではフィラメントが尽きるまで、造形データがなくなるまで3Dプリントを続ける事ができますので、家庭では非常に手間だった3Dプリンターを使った量産が行える様になっています。


タワーを45°倒せば無限大


そしてこの「Infinity3D」はトランスフォームする様になっており、Z軸のタワーを45°倒す事で、造形ボリュームの横幅(X軸)の造形サイズは250mmでそのままで、高さ(Z軸)は323mm→220mmと約2/3になるのですが、縦方向(Y軸)は無限になり、例えば長さ5mのポールを造形しようと思えば造形する事ができますし、例えばカラーボックスの扉を3Dプリンターで自作するとか、ボックスそのものをDIYで3D造形すると言った事もこの「Infinity3D」では可能ですし、来年の夏に向けて流し素麺のパイプを3Dプリントしておく言うのも面白いかもしれません。


ヒーターベッドで様々なフィラメントが使用可能

そして今回この「Infinity3D」を取り上げたのはヒーターベッドを搭載しているからです。
この「Infinity3D」にもベルトコンベアをベッドにし量産できたり長尺モノの3D造形を可能にする3Dプリンターはあったのですが、造形物を乗せるベッドになるベルトコンベアを加熱する事ができる3Dプリンターは小生の知る限りはなく、PLAの様な比較的低温で溶けるフィラメントを使ってでしか3D造形できませんでした。

ですがこの「Infinity3D」ではベルトコンベア型のベッドを110℃まで加熱する事ができますので、PLA以外にABS/PETG/PVA/PA/PC/ASA/TPUと言った素材が使え様々な造形物を作る事ができます。

また造形はUSBで接続したPCから造形する事もできるのですが、量産するのであればUSBメモリにデータを入れてリピート生産するのが1番効率的ですので、もし興味を持たれた方で詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/infinity3d/infinity3d-deformable-3d-belt-printer

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