デジタルカメラが普及し始めたのが1990年代、平成に入ってからですが、2000年頃には大手家電メーカー等の参入もあり普及の度合いも増して行きました、まだまだ街中にはフィルムの現像やプリントを行ってくれるカメラ屋さんがたくさんありましたが、カメラ付きの携帯電話、そしてデジタルカメラの普及もあって、2000年中頃には淘汰されたとは言いませんが、コンビニ等で買えた使い捨てカメラを見る事もなくなり、大型の専門店に行かなければフィルムを買えない状態になりました。
そしてその過渡期、フィルムカメラとデジタルカメラのシェアが拮抗している頃に普及したのがネガのデジタル化で、現像と同時にCDにネガをスキャナしたデジタル画像を保存して貰ったりする事ができ、プリントも現像と同時にではなく、撮影した写真をCDを見ながら現像に、ネットで申し込んだりと言う事もできました。
ただそれ以前にプリントしたネガをCD化するのは結構手間がかかったり、自宅でとなるとフィルムスキャナを使用するか、昔の複合プリンターにもネガを取り込む為のアダプターの様なものがついていたりして、そう言うものを使ってデジタル化する事ができましたが、今ではネガを取り込めるマシンと言うとフィルムスキャナしかありませんが、結構高価です。
そこで今回は、取り込むネガがほんの少ししかないと言う時に便利なフィルムスキャンアダプタ「VALOI 360」をご紹介致します。
トレース台を使う事でコストカット
このフィルムスキャナアダプタ「VALOI 360」そのものはフィルムを差し込み、そしてダイヤルを回してフィルムを送ると言う機能しかありません。
その為機能を絞る事で35mmフィルムスキャナは€19と非常に安価です。
ただフィルムをデジタル化する際には、かならずフィルムを後ろから照らし出すライトが必要となるのですが、そのライトも専用のものはいらず、1000円〜2000円代の安価な、絵やイラストを複写する際に使用するLEDトレース台を使ってフィルムを照らし出しますので装置としては5000円前後程度で出来上がります。
しかもフィルムスキャナはフィルムを取り込む際にか使えず何かに流用すると言う事はできませんが、トレース台は他にも色々と使い道がありますので、もし古いネガを手軽にデジタル化したいと思っておられる方にはオススメです。
安価に取り込むのなら無料のスマホアプリが便利
そして「VALOI 360」にセットし、LEDトレース台によって照らし出されたネガを撮影するにはスマートフォンのネガを取り込むアプリを使うのが1番安価です。
アプリには有料のものもあれば無料のものもあり、有料のものは画像補正機能が豊富で自動でコントラストや色調なども自動調整してくれたりしますが、とりあえず画質は2の次で取り込みたいと言うのであれば無料のアプリでも写真を取り込んでトリミングまではしてくれますので、思っていたよりもサクサクと何枚ものネガをスムーズに取り込む事ができます。
画質に拘るのであれば一眼レフ
そして、フィルムスキャナ並の画質での取込を望むのであればスマートフォンでも三脚やジンバル等を使えば長時間露光ができますので画質も良くなりますが、やはりデジタル一眼レフ、単焦点レンズの組み合わせがベストです。
なお「VALOI 360」は35mmフィルムの他に120フィルムに対応したスキャナアダプタもラインナップされていますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/valoi360/valoi-360-scan-your-film-with-a-digital-camera
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