USB-C PD(Power Deliver)と言う充電規格の登場でモバイルバッテリーの充電スピードも早くなり、あっ!!充電を忘れていたと思っても身支度している間にある程度は充電できる様にはなりましたが、PCの様にUSB-C PDで100Wで充電できる様なモバイルバッテリーは、さすがに発熱処理の関係もありせいぜい30W、良くて45Wで充電するのが関の山です。

ですからモバイルバッテリーでいくら早く充電できるとは言っても1.5時間程度はかかる設計になっており、身支度時間が10分だとするとバッテリー残量の回復率は5〜10％程度と言う事になり、これだと足りないと言う方もおられるでしょう。

そこで今回はたった12分でゼロから100％までフル充電可能なモバイルバッテリーと充電器を兼用するUSB電源「QUICKBEE」をご紹介致します。

充電ステーションQUICKBEE L1

今回紹介する「QUICKBEE」は充電ステーションのL1、モバイルバッテリー専用充電器のL2、そしてモバイルバッテリーL3の3つガジェットで構成されており、まず最初に紹介するのは充電ステーションです。

この充電ステーションはUSB-Cポートを2ポートとUSB-Aポートを2ポートの合計4ポートを備えているのですが、USB-Cはどちらも充電規格USB-C PDをサポートしており、最大でそれぞれ最大100Wでデバイスを充電できますので、例えばMacBook Proを2台接続してそれぞれ100Wで急速充電できると言う性能を持っています。

またパネル全面のUSB-A(A1)ポートは最大出力が30Wで背面のUSB-A(A2)ポートの最大出力は10Wです。

そしてQUICKBEE L1そのものの合計最大出力は210Wで、USB-A(A1)ポートを使用しなければUSB-Cはそれぞれ最大100W出力が可能で、4ポートを全て使ってデバイスを充電した場合、USB-Cは65W/45W、USB-Aは30W/10Wで出力を配分する仕様になっています。

また、充電規格はUSB-C PD3.0の他にQC3.0、QC2.0に加えて最新のQuickChaerge規格QC4.0+もサポートしているほか、PPS、VOOC、PE2.0、DCP、AFC、FCP、SCPと言ったメジャーな急速充電規格の殆どをサポートしています。

チャージングドッグL2

そしてモバイルバッテリーL3を充電する為のチャージングドッグL2はL1と合わせて使用する様になっており、最大150Wで最短12分でもモバイルバッテリーL3を充電する能力を持っています。
ただ150Wで充電する際には一時的にUSB-CやUSB-Aの出力は減りますが、たった12分でも0％だったモバイルバッテリーを100％充電できると言うのはかなり魅力的で、その為にチャージングドックL2にはモバイルバッテリーL3を冷却しながら安全に充電する為の冷却ファンも内蔵しています。

ただこの急速充電は常時使うものではなく平時、時間のある時はバッテリーの発熱による劣化を防ぐ為に50Wで充電する様になっていますが、50Wでの充電でもたった60分でフル充電できるのですから優秀です。

モバイルバッテリーL3

そしてバッテリー容量8,000mAhのモバイルバッテリーの性能ですが、出力ポートはUSB-AとUSB-Cをそれぞれ1ポートずつ備えており、2ポート合わせて合計30Wでの出力が可能です。
またこのバッテリーは充電サイクルが10,000回と一般的なリチウムイオン電池を使ったモバイルバッテリーの充電サイクルが200〜500回なのに対して約20倍〜50倍近く持つ事になり、中間値の30倍としても一般的なモバイルバッテリーが1年でダメになるとしたら何と30年も使える計算になるので、これが真実ならかなりお得であるのは言うまでもなく、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/tegic/quickbee-2-in-1-multifunctional-power-station