今回紹介する自転車用LEDライト「Magnic Microlights」は何と!!自己発電するLEDライトなので充電フリーな上に、ダイナモの様にタイヤと接触させて発電するワケではないのでペダルも重くならない、しかも六角レンチ1個あれば簡単に誰にでも取り付けが可能なLEDヘッドライト、LEDテールライトになります。
まず最初にこの「Magnic Microlights」が自転車用の発電機であるダイナモの様にタイヤに接触せずに発電できるのだろう?とみなさんは思われるかもしれませんが、実は発電できるのです。
ダイナモは巻かれた電線の中心に磁石があり、その磁石がタイヤの回転に合わせて回転する事で磁界が変化して電線に起電力が生じて電流が流れて発電する事ができます。
一方この「Magnic Microlights」で使われている発電のメカニズムは磁束が生む渦電流による磁場を利用して発電をするのですが、簡単に説明すると金属板に対して垂直に通る磁力線を軸に渦電流と言って金属に含まれているマイナスの電荷が渦を描く様に移動します。
そして磁石を金属板に対して水平に移動させる事で進む方向にN極、そしてその後ろにS極が出来上がります。これは磁石に吸着される鉄の様な物質ではないアルミの様な金属でも同じで、アルミでできたリム(タイヤのはまっている金属の輪の様な部品)でも同じ様にタイヤが回転する事で「Magnic Microlights」に内蔵された磁石の磁力線で渦電流が発生して磁界が生まれ、その磁界と「Magnic Microlights」の発電コアの磁石が引き合い反発して回転する事で、その回りに巻かれた電線が発電を行います。
ちょっと理解するのは難しいかもしれませんが、とにかく非接触で発電する事は可能なのです。
そしてその発電機の発電電流でこの「Magnic Microlights」は点灯するのですが、その取り付け場所がまたユニークなのです。
と言いますのもこの「Magnic Microlights」のはブレーキシューと言ってタイヤの回転を止めるブレーキのゴムの部品の部分と一体化しています。
このブレーキシューを選んだのはおそらくいかに取り付けし易くするのか?と言う事もありますが、リムとの距離が発電電力の差に大きく出て来る事から自転車の形状の違いによる差が殆ど出ないこのブレーキシューを選んだのでしょう。
そのおかげで使うユーザー側もブレーキシューを交換するだけなので、六角レンチ1本あれば簡単に交換してしまえます。
そしてまた、車輪が回転すればその回転に合わせて、ヘッドライトとテールライトが点灯するのですが、この「Magnic Microlights」はただ点灯するだけではないのです!!
では一体何が起こるのかと言いますと、ブレーキを握るのを検出してブレーキを握れば一段、明るく点灯して自動車のブレーキランプの様に振る舞うのです。
これには特別なセンサーを取り付けたりコントローラーを取り付けたりと言った様な作業は一切する必要がなく、ブレーキシューと一体化された「Magnic Microlights」がリムと近づく(近づく事による起電力の変化を検出しています)のを自動で検出でブレーキをかけたと認識して明るく発光します。
そしてその変化を検出する事で今度はウインカーを出す事もできるのです。リアのブレーキレバーである右のブレーキを2回軽く握る(タップする)事で右側のテールランプが点滅し、左のフロントブレーキを2回タップする事で左のテールランプが点滅して曲がる方向を指し示す様になっています。
※日本の自転車はJIS規格で右レバーが前輪、左レバーが後輪ブレーキになっており逆になっていますので、JIS規格で組み立てられている場合はブレーキを組み直す必要があります。
そして機能はそれだけではなく、Bluetooth通信ユニットも搭載しており、スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールする事で、「Magnic Microlights」が検出した正確な自転車の走行スピードをディスプレイの表示させる事ができる様になっていたりもしますので、詳細につきましては下記URLにてご確認下さい。
それにしても、充電フリーな上にダイナモの様にペダルが重くならないってのは良いですよねぇ〜
https://www.kickstarter.com/projects/dynamodirk/magnic-microlights-non-contact-driven-brake-shoe-b
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