今や3Dプリンターと並んでレーザー彫刻機も非常に手頃な価格になっており、一家に1台とは言わないまでも、ちょっと頑張ればすぐに手の届く価格ですし、3Dプリンターは3D CADアプリを使ってデータを作らなければいけませんし、安価なDIYキットの3Dプリンターだとプリンターの調整等が大変ですが、レーザー彫刻機は画像を読み込んでデータするアプリがたくさんありますし、ドロー系のアプリ等を使ったとしても基本的には2次元のデータなので3Dデータより作りやすいのは言うまでもありません。
そこで今回は、業務用ではありませんが、同じものをいくつも作ると言った用途にも向いているレーザー彫刻機「Mr Carve M3」をご紹介致します。
3種類のレーザーヘッド
今回紹介するレーザー彫刻機の「Mr Carve M3」の作業領域(実際に彫刻できる範囲)は395mm×365mmとおよそ40cm四方なのでB4サイズよりも大きく、B3サイズよりも縦方向で100mm小さいだけなので、この情報だけでもなかり大きいのが分かるかと思います。
そして彫刻精度は0.01mm〜0.5mmと、髪の毛1本1本を描く事ができる精度で、またヘッドの移動スピードはリニアガイドレールを採用している事もあり、最大200mm/sなので単純計算でおよそ1分間に10mのラインを描く事ができる計算になりますから、かなり高速にレーザー彫刻する事が可能です。
またレーザーモジュールは出力2Wの赤色レーザーモジュールと、出力10Wの青色レーザーモジュールにプラスして出力5Wの青色レーザーモジュールも選択可能ですが金属にもレーザー彫刻を施したいと言う方や、レーザー彫刻した後、木材等は切り抜きたいと言う方は10Wの青色レーザーモジュールを選ぶのがベストです。
ただ木材やフェルト、革、コルクと言ったレーザー彫刻によく用いられる柔らかい素材だけを対象とするのでしたら2Wの赤色レーザーモジュールの方がレーザースポットの口径が0.03mmと非常に細く10Wの青色レーザーモジュールの倍近い精度でレーザー彫刻できるため、繊細な絵をレーザー彫刻をするのであれば2Wの赤色レーザーモジュールがオススメなのですが、レーザーヘッドはケーブルを抜き、ネジを緩めるだけで交換できるので、用途に合わせてレーザーモジュールを交換するのも良いかもしれません。
またレーザー彫刻機の場合、安価ものですと彫刻し始めて終わるまで、どこにレーザー彫刻されるのか分かりませんので、きちっりと場所を決めてレーザー彫刻したい場合は、位置決めのプロセスがしっかりできるレーザー彫刻機を選択する必要があります。
そう言う点でこのレーザー彫刻機は目盛が書かれた台紙が付属しており、台紙の中央に素材のセンターを合わせて置く事で、希望通りの位置、大きさにレーザー彫刻が施せますし、同じものをいくつも作りたいと言う場合は、PCやスマホを接続するのではなくデータを書き込んだメモリーをこの「Mr Carve M3」にセットする事で、ボタン1つで何度もでも同じものをレーザー彫刻する事ができますので、ノベルティーを作ると言った際にも便利です。
ポータブル・エアフィルターで悪臭封じ
またレーザー彫刻機を使う上にで1番問題になるのが3Dプリンターと同じ”臭い”です。
フィラメントと言う樹脂を溶かしながら造形するFDM方式の3Dプリンターは樹脂の溶けた臭いがしますし、レーザー彫刻機は素材を焼いて彫刻しますので、焦げた臭いが部屋中に充満して苦情の元となるのですが、この「Mr Carve M3」にはオプションでポータブルなエアフィルターが用意されており、レーザー彫刻中に発生する煙り吸い込みエアフィルターでろ過して排出するので、臭いだけでなく健康と言う面においてもこれは必需品です。
もちろんボトルやグラスにも彫刻可能
また最近のレーザー彫刻機は平らな素材以外にボトルやグラスと言った円筒形のものに彫刻できる様に素材を回転させるローターローラーと呼んでいる台がオプション等で用意されている事が多く、この「Mr Carve M3」も専用のローターローラーを使う事で360°前面にレーザー彫刻が可能で、誰かのお祝いにボトルにレーザー彫刻して贈るなんて事も、自宅でチョイチョイと出来てしまいますので、もし興味を持たれた方は、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
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