タイプライターってご存じですか?
タイプライターと言うのは遙か昔、1700年代に生まれた英文を打つためのプリンターの様なもので、キーを打つ度にそのキーにプリントされた文字が紙にプリントされる様になっており、ワープロ(ワードプロセッサー)が登場するまではタイプライターが文字を入力するツールとして幅広く使われていました。
そんなタイプライターがレトロブームと言う事もあり、今注目を集めていますが、さすがにタイプライターはパソコンの様に編集する事ができず、打ち間違えると最初から打ち直すか、修正インクを使って修正してから打ち直すしかなく結構面倒なものでもあります。
そこで今回は、見た目はタイプライターですが、実際にはキーボードとして使える「Qwerkywriter」をご紹介致します。
CHERRY MX2A スピードシルバー軸
今回紹介するタイプライターに酷似したキーボード「Qwerkywriter」にはCherryMXシリーズの中でも最新のMX2Aスピードシルバー軸が採用されています。
CherryMXと言えばゲーミングキーの元祖とも呼べる存在で、最近でこそKailhやGateron等の安価な互換性キーに押され気味な感じではありますが、この「Qwerkywriter」では正統派とでも呼んで良いのか、CherryMXが使われています。
赤軸同様、クリック感が全くないリニアストロークタイプ(押し下げるほどスイッチが重くなっていく特性)のスイッチ。バネ圧は赤軸と変わらず約45cNですがストローク3.4mm、接点が1.2mmでかなり短い分すばやく入力できます。
そしてこのスピードシルバーは赤軸同様、クリック感が全くないリニアストロークタイプのスイッチとなっており、押込圧は赤軸同様およそ45cNですが接点1.2mm、トラベル距離3.4mmでキーを打つ力が弱い方でもリニアに反応するキーに仕上げられており、強くキーを叩く癖がある方には指への負担が低減される様になっています。
タイプライターを思い起こさせる改行とスクロール機能
次にこのタイプライターを模したキーボード「Qwerkywriter」では全体的な雰囲気だけをタイプライターに似せただけではありません。
タイプライターのキャリッジリターンレバーやプラテンノブの動きをうまく再現しているのです。
キャリッジリターンレバーは言うなればキーボードの改行キーに当たるもので、タイプライターでも改行(=行送り)する機能が割当られており、この「Qwerkywriter」でもキャリッジリターンレバーを押すと画面上に表示されているカーソルが1行改行されますし、別な機能を割り当てることが出来る様にもなっています。
そしてまたプラテンノブはタイプライターで言えば、最初に紙をセットする時、打ち終わった後に紙を排出する際に紙を送る為のノブで、このノブを回すとセットされた紙の位置を移動させることが出来るのですが、この「Qwerkywriter」では画面スクロールに割当られており、表示された文章をスクロールさせることが出来る様になっていますし、ボリュームの変更にも使える様になっています。
10周年リニューアル
そして今回ご紹介する10周年記念バージョンで大きくリユーアルされたのがインタフェース部分で、Bluetooth3.0からBluetooth5.0になり3台のデバイスとペアリングさせておける他、有線接続もUSB-Cになりバッテリーも3,500mAhと3倍強に増強され1〜2ヶ月は充電フリーで使える様になっています。
そしてまた使用されるメカニカルキーがKailhの青軸からCherryMX2Aスピードシルバーに変更になっただけなく、スタンドには最大13インチのタブレットを置く事が出来る様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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