スイスのアーミーナイフの様な様々な機能を持つEDCツールの傾向として最近ではモンキーレンチをベースとしたものが増えています。
これはモンキーレンチがアゴと呼ばれるナットやボルトを挟む部分を広げたり縮めたりする事ができるため、モンキーレンチのサイズにもよりますが幅広いサイズのナットやボルトを回す事が出来るだけでなく、ビットを挟めばビットドライバーとしても利用する事が出来ますし、アゴの部分に棒などを挟んで直径などを簡単に計測する事が出来るノギスの様な役割を持ったものなどもあり、ただのモンキーレンチながら非常に様々な作業に利用する事が出来るからです。
そして今回紹介する「OmniPro 2.0」は”OmniPro 1.0″の機能アップ版でメタルペンとスカルプブレードが搭載される事でより様々な用途に使用する事が出来る様になっています。
モンキーレンチ

まず最初にモンキーレンチとしての機能をおさらいしておくとこのモンキーレンチはウォームギアを回転させる事でアゴの部分を最大20mm程度まで開く事が出来る様になっており、このジャンルのモンキーレンチベースのEDCツールがM10やM8サイズまでのナットやボルトしか回す事が出来ないのに対してM12サイズのナットやボルトやナットを挟む事が出来る様になっています。

そしてナットやボルトを挟むだけでなく、柄の部分には目盛が刻まれており、ナットやボルト、パイプなどを挟んだ状態で直径などを計測する事が出来るノギスとしても利用する事が出来ますので、ナットやボルトが足りなくなり、買い足しに行くと言った様な際にサイズをキッチリと計測してから行く事が出来ますので、間違いがありません。
そしてまた柄の部分の目盛を定規として利用する事も出来ますし、アゴの部分に切り欠きを利用して栓抜きとしても利用できる他、スマートフォンを挟めばスタンドとしても利用する事が出来ます。
ラチェットドライバー

次にこのモンキーレンチには1/6インチのビットホルダーと1/4サイズのビットホルダーが設けられており、ミニビットなども使用する事が出来るのですが、それにプラスして板状のラチェットが搭載されています。
ラチェットと言うのは歯車を使って一定方向にしか回転する事が出来ない機構の事で、ラチェットドライバーで言えば、例えばネジを締める際には時計回りに回す際にはロックがかかりビットが一緒に回転する一方、反時計回りに回すとラチェットだけが回転しビットはその向きを維持できるため、ネジの頭からドライバーを抜き差しする必要がないため、非常に素早くネジを開け閉めする事が出来ると言うメリットがあり、この「OmniPro 2.0」ではラチェットを使って素早くネジを開閉する事が出来ます。

そしてまた脱着可能なビットホルダーには最大4本の1/4サイズ、1/6サイズのビットが収納出来る様になっています。
新しく加わったツール

そしてこの「OmniPro 2.0」には新しいツールとしてメタルペンが搭載されています。
メタルペンと言うのは黒鉛に金属を混ぜて成型した芯が非常に硬い鉛筆の様なもので、鉛筆と同じ様に書け消す事ができるのに関わらず芯がなかなか減らないので長持ちすると言う特徴を持っており、この「OmniPro 2.0」では柄の部分に溝が掘られ、そこに磁力を使って収納する事が出来る様になっています。

そしてもう1つ新しく加わったのがスカルプブレードで、スカルプブレードと言うのは手術にも使われている替え刃式のメス刃なのですが、このスカルプブレードのホルダーがビットホルダーに取付られており、ビットホルダーを取り外し刃を取り出すと普通のカッターナイフの様にモノを切ったり削ったりと言った作業に利用する事が出来ますので、もし詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/191312567/omnipro-20-the-titanium-wrench-that-does-it-all















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