最近はフィラメントの種類だけでなくカラーも豊富になって来ており、基本的な白、黒、青、赤、緑などの他に、蛍光色のフィラメントや、オレンジ、黄緑、紫、スカイブルーなど従来にはなかったカラーのフィラメントが次々と出て来ており、FDM方式の3Dスピーカープリンターであれば自分の思い通りの色で3D造形する事が可能となっています。
ただいくらカラーが増えたとしても全てのカラーが出せる訳ではありませんので、思い通りにならない時もあります。
そこで今回は、何と造形中に色を混ぜる事ができる画期的な3Dプリンター「Rencolor 3D Printer」をご紹介致します。
色を混ぜる事ができる画期的なヒーターヘッド
今回紹介するFDM式の3Dプリンター「Rencolor 3D Printer」は2種類のフィラメントを使って多色造形が行えるのですが、一般的な多色造形が可能な3Dプリンターの場合、2色のフィラメントを切り替えて射出します。
一方で今回紹介する「Rencolor 3D Printer」は、2色のフィラメントをもちろん使い分けて3Dプリントする事が出来るのですが、特殊はヒーターヘッドで2種類のフィラメントを混ぜて新しいカラーを生み出す事が可能なのです。
しかもフィラメントを溶解した後に複数のノズルからフィラメントを射出する事で2種類のフィラメントをノズル内で完璧に混ぜる事ができると言うのがこの3Dプリンターの魅力的な所で、マーブル状には決して射出しません。
しかもMIXモードでは2種類のフィラメントの比率を変える事でカラーを自由に調合する事ができますので濃淡の調整ができ、色を明るくしたり暗くしたりと行った事も自在に行えます。
またミックスモードの他にはグラデーションモードと言って文字通り2種類のフィラメントの調合比率を変える事で色を徐々に変えながらグラデーションをつけて3D造形を行えるほか、セグメントモードと言って、場所場所で2色のフィラメントの調合比率を細かく指定する事もできます。
造形性能
次にこの3Dプリンターでは2色のフィラメントを綺麗に混ぜる事が出来るのはお分かり頂けたかと思いますが、3Dプリンターとしての性能は造形ボリュームは295mm×295mm×360mmと、30cm四方の大きなフィギュアや花瓶なども造形できますし、複数の違った種類の造形物を一度に造形すると言った事もできます。
そしてまた、XY解像度は±0.1mm、積層ピッチは0.1mm〜0.4mmですのでホビー向けのFDM方式の3Dプリンターとしてはごくごく標準的な解像度で、プリントスピードは30〜120mm/sと最近の高速造形が可能なFDM式の3Dプリンターと比較すると少し遅い感じがしますが、2種類のフィラメントを混ぜている事を思うとこれは仕方ないと言えますし、使用可能なフィラメント素材もPLAのみになります。
設計にはユーザーフレンドリーな専用アプリを利用
そして2種類のフィラメントを混ぜると言う所から市販の3D CADではカラーの設定が出来ませんので、3Dモデルの設計は市販の3D CADで設計出来ても色付けは専用のアプリを使用する事になります。
ただ極力、3Dプリンターを触った事がない、3D造形を行った事がない方でも使える様にユーザーフレンドリーな設計になっており、グラデーションの設定などもペイント系のグラフィックアプリの様な感じで設定できる様な感じになっており、極力使い易い様に作られていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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