3Dプリンターの中でも特にプラスティックの棒を溶かして造形するFDM (熱溶融積層法)方式の3Dプリンターは取扱が簡単でしかも価格も手頃ですから今一番普及している3Dプリンターです。
そして普及していますからその素材も次々と新しいものが続々と開発され、普通のプラスティック(PLA,ABS)の他にポリカボネートやゴムの様に柔らかく形状記憶機能がある熱可塑性エラストマ、まるで木で作った様なものが作事ができるウッド、金属粉を含んだものと今では用途に合わせて何十種類とあり色々なものが作れる様になっています。
ただ1つ欠点はプラスティックを溶かして重ねて行っているのでノズルの直径以上の細かいものは造形できない上にノズルを細くすると今度はフィラメントが目詰まりしてうまく射出できないので、そう細かくもできないと言う制約がFDMにはあります。
そう言う緻密さ、精密さを持ったものを造形するには不向きと言う欠点を後から彫刻する事でカバーするのがこの「Cx5sf」と言うフィラメントです。
このフィラメント「Cx5sf」の特徴は何と言っても70~80℃ととても溶解温度が低い事です。
みなさんがいつも使われておられるPLA樹脂のプリント温度は180~200℃でABS樹脂のプリント温度は210~240℃と比べるとかなり低い事がおわかりになると思います。
ですから「Cx5sf」は溶解温度が低いおかげで冷えて硬かった時の熱収縮がPLAやABSとは比べものにならないほど少ない(殆どない)ので、精密な部品の模型や細かなフィギュア等を射出成型するのに向いている樹脂素材だと言えます。
そして「Cx5sf」の溶解温度が低いと言う事は後から加工成型がとても簡単にできると言う事も意味しており、この「Cx5sf」の3Dプリンターで造形した後に緻密な彫刻を施せると言う特徴にもなっています。ですからこの「Cx5sf」を使えば多少解像度の荒い3Dプリンターであってもとりあえず形さえ造形してしまえば、後は腕さえあれば超高解像度のSLA方式の3Dプリンターで造形したもの以上のものを作り上げる事ができます。
では彫刻は一体どの様に行うのかと言うと、アルコールランプやガスバーナー、沸騰寸前のお湯等を用意して彫刻刀の先を温めて使うか、温度調整機能付きのハンダコテの先に彫刻刀をつけて造形物に当てて動かすだけで温められた彫刻刀の刃先の温度が70℃以上であれば当てた場所が溶けて簡単に彫刻する事ができますし、その他にも「Cx5sf」専用のスポンジと溶剤が用意されていますので、このスポンジと溶剤を使えば段々になった表面を綺麗に一瞬でスムージング化する事ができます。
ですから今まで細かなフィギュアを作ろうと思えばSLA(光造形)方式の3Dプリンターを使うしかありませんでしたが、SLAの場合はPLAやABS樹脂と比較すればかなり紫外線に弱くもろいと言う性質があって取扱が非常に難しかったのですが、「Cx5sf」であればもう極端に紫外線を気にする必要もなくなります。
ちなみに「Cx5sf」のフィラメント径は1.75mmですので、今お使いの3Dプリンターが1.75mmの標準的なフィラメントを使う事ができて、プリント温度を70~80℃にセットできるのであれば今お使いの3Dプリンターをそのまま使う事ができますよ。
なおフィラメントは1スプールあたり1kgで焼く332mありますので、詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/adambeaneindustries/cx5-sculptable-filament-for-3d-printers
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