今まで陶器を3Dプリンターを使って造形しようとした場合、粉末状のセラミック粉を光硬化樹脂に混ぜ造形した後に焼結炉で焼結して完成させると言うのが一般的な方法でした。
この方法は光造形なのでとても精密なものが作れるのですが、造形スピードはフィラメントを溶かしながら造形するFDM方式には遠く及ばず、費用的にもかなり高価で、あぁあんなセラミック3Dプリンターで花瓶や食器が作れたどんなに素敵なのに…..と思われていた方にはとても高いハードルでした。
ところが今回紹介するセラミック3Dプリンター「CERAMBOT」は、FDM方式で使われているデルタ型の3Dプリント装置のヘッド部分を粘土を射出できるアダプターに変えただけの3Dプリンターなので3Dプリンターそのものも安くしかも市販の陶芸用の土が使えると言うのがメリットです。
では何故今までこう言う粘土を射出する3Dプリンターが存在しなかったのかと言いますと、粘土を一定量ヘッドから押し出すと言う事が難しかったからです。
粘土を造形に適する様に柔らかくするには水を加えて捏ねます。
この時に加える水が多すぎると粘土は柔らかくなりますし、少ないと硬くなります。また気温や湿度によっても硬さは変わって来ますので、決まった一定量を射出する3Dプリンターには言うなればとても不向きな材料だったのです。
ですがこの「CERAMBOT」ではそれを見事に実際に粘土を射出するヘッドと、材料を押し出すカートリッジの制御を適切に行う事で正確に一定量を射出できる様にしています。
では実際にどうしているのかと言いますと注射器と同じでピストンをウォームギアで一定スピードで押し出す事で送出量を一定に保つのですが、前述した様にその時々で硬さや粘性が異なりますので厳密には一定ではありません。
そこでその送出された粘土を今度は射出用のヘッドの内部に蓄積して再度このヘッドで1本の糸の様にして0.8,1.2,1.5mmと言う極細のノズルから粘土を射出する事で一定量の粘土を射出する事に精巧しています。
また造形サイズは高さ285mm×直径170mmの円筒形状の大きさとなり、既にデルタ型の3Dプリンターを所持されておられる方にはヘッド部分だけの提供もしており、更に安価に3D陶芸を行う事ができる様になっています。
そしてこの「CERAMBOT」の良い所は材料を再利用できる事です。射出するのは粘土なので、再度捏ねて塊にすれば失敗しても再利用できますので材料の無駄がないのも特徴ですので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/210413417/cerambot-the-most-affordable-ceramic-3d-printer
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