最近、パソコンのスペック表等を見ているとHDD(ハードディスク)の欄にSSD(Solid State Drive)と書かれているのをよく目にしますが、これは半導体を使ったハードディスクで、HDDと比べると書き込みや読み込みが早いのが特徴です。
しかもHDDは3.5インチや2.5インチ(昔は1インチと言うのもあったのですが、読み書きのスピードが遅すぎて今では消滅しています)と言う規格が既にありサイズダウンする事が難しく、それに代わり出て来たのがM.2 SSDと言う規格のSSDです。
この半導体で作られたハードディスクM.2 SSDには様々な規格があるのですが、非常にコンパクトで薄い事からMacBook Pro等もM.2 SSDを使用していたりします。
そして今回紹介する「WarpDrive」はそんなM.2 SSDを使用した外付けのハードディスクになります。
IP67防水で安心
この「WarpDrive」は2242サイズ(22mm×24mm)の小サイズのM.2 SSDを使用している為、USBメモリーの様にコンパクトです。
これは携行性を考えての事なのですが、例えばデータの入ったUSBメモリーをハンカチと一緒にポケットに入れているのを忘れてハンカチを出した時に、誤って水たまりにドボン、なんて事は滅多にある事ではありませんが、そう言う目に合った事がある方もおられるでしょう。
ただそうなっても基本的には分解して純水で水洗いして汚れを通してから、乾燥剤を入れて密閉容器で数日乾燥させれば問題なく使えるのですが、この「WarpDrive」に水中にドボンと落としても大丈夫なIP67防水であれば、万が一使えなくなると言う心配がないので安心です。
スピードは普通
この「WarpDrive」はReadが892MB/sでWriteが853MB/sと、一般的なM.2 NVMe SSDを搭載したUSB Type-C 3.1 Gen 2インタフェースを採用したSSDが1GB/s前後あるのに対して15%程度低速です。
ただこのスピードでも40GBの超巨大なファイルもたった47秒と1分以下で転送できるのですから、ほぼストレスなく使えます。
グラフェン放熱シートで安定動作
またこの「WarpDrive」を始めとしてM.2 NVMe SSDは高速でファイルの読み書きができるのですが、発熱がハンパないのです。
その為、M.2 SSDを使った外付けデバイスでは放熱対策がキモになります。
この放熱対策を怠ると正常にデータが読み書きできない他、半導体は熱に弱いために発熱によって劣化し寿命を縮めます。その為にこの「WarpDrive」では熱伝導性の良いアルミ製のケースを採用するだけでなく、M.2 NVMe SSDから発生した熱を効率良く素早くアルミ製のケースに伝え、そして放熱して冷却させる為にグラフェンシートが利用されています。
このグラフェンシートは電気を通すと伸縮する事からスピーカーとして使われたり、電気を通す事で発熱するだけでなく熱変換率の良さやシート状と言う形状から衣服に内蔵する暖房素材としても使われているのですが、金属にも負けない熱伝導率も持ち合わせており放熱設計にはかなり力を入れているのが分かります。
そんな「WarpDrive」にはディスク容量1TBと2TBの2つのバリエーションが用意されていますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/2124504218/warpdrive-high-speed-portable-ssd
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