殺菌に使える濃度70%以上のエタノール(アルコール)がなかった今春、殺菌効果があると言う事で一躍脚光を浴びたのが次亜塩素酸水です。
みなさんが漂白剤等に入っていたり、プールの消毒剤としてよくご存じの次亜塩素酸ナトリウムとは違い食塩水を電気分解して作りますので毒性は一切なく、NaCIOの濃度が高ければ高いほど高い殺菌能力を示す事から、消毒液の代わりとして重宝されましたが、消毒用アルコールが手軽に手に入るようになった今ではあまり見かける事はありません。
ですがアルコールとは違い次亜塩素酸水は塩水を電気分解すればすぐに作る事ができますので、なくなれば購入しに行かなければならないアルコールとは違い便利で使い勝手が良いのは言うまでもなく、殺菌効果ほほぼ同じなので、アルコールで手荒れが酷いと言う方には次亜塩素酸水の方が手荒れには優しくなっています。
そこで今回は、いつでもどこでも短時間で次亜塩素酸水を作る事ができるスプレーボトル「CleanseBud」をご紹介致します。
塩と水を入れて3分待つだけ
この「CleanseBud」の良い所はバッテリー及び電気分解用の電極を内臓しており、容器に塩と水を入れて3分待てば手指消毒用の弱酸性電解水を作る事ができる事です。
ですからもし手指消毒用のアルコールを携帯するのを忘れたり、途中でなくなったりした場合、この「CleanseBud」の容器に予め塩を入れて持ち歩けば、どこかで水を手に入れてスイッチを入れれば簡単に消毒水を作る事ができますので、安心して外出もできます。
また塩の量1gに対して水30mLで3分電気分解すると200〜300ppmの濃度になりますので、手指を消毒するにはちょうど良い濃度の次亜塩素酸水を作る事ができ、6分、9分と電気分解する時間を長くする事で次亜塩素酸水の濃度は500〜1000ppm→1000ppm〜1500ppmへと強酸性となり、ドアノブなどの殺菌の他、まな板の殺菌等にも使えます。
また塩は2g→3gへと増やせば当然、次亜塩素酸水の濃度は上がり、3gで6分間電気分解すると1500〜2000ppmと言う強酸性の次亜塩素酸水を作る事ができ、トイレの除菌等にも使えるものを作る事ができます。
また作った次亜塩素酸水はいつまで置いておいても濃度が一定かと言うと、自然分解されて濃度は次第に下がって行きますので、その都度少量を短時間で作る事のできるこの「CleanseBud」はとても便利なものだと言えます。
食塩水の電気分解なので
ただ「CleanseBud」は食塩水を電気分解して作りますので、気を付けなければ金属類の殺菌に使用するとまず1つ目が錆が発生する場合があると言う事です。
ですから錆が発生する様な鉄や腐食する銅の様なものを殺菌する場合はまず次亜塩素酸水で殺菌してから水拭きするのがベストです。
また強濃度の次亜塩素酸水は海水が付着したのと同じベタベタとしますので、塩がついてベタベタ感が残って欲しくない場合には、これも後から水拭きする必要がありますし、アルコールの様に揮発性は高くありませんから、乾くまでに時間がかかりますので、殺菌したい場所に噴霧した後にすぐに乾かしたい場合は拭き取らなければならないなど手間はかかります。
ですがアルコールよりも安価に、いつでもどこでも作る事ができる上に、殺菌力と言う点においてはほぼ変わりませんのでそこさえ気にしなければオススメです。
食材の酸化防止にも一役
そして次亜塩素酸水は殺菌・除菌の他に、酸化防止にも役立ちます。
よくりんごを剥いた後に塩水につけておくと変色を抑える事ができますが、これは塩分によってりんごに含まれるポリフェノールが空気と触れる事で酸化する事を食塩水に浸ける事で表面をコーティングし酸化が抑えられるからなのです。
それと同じでりんごの他にも空気中に放置しておくと酸化して色が変わるものは、次亜塩素酸水をふりかけておく事で酸化を抑制する事ができる上に元は食塩水で無害で安全ですので、もちろん口に入れるものに対して使っても安全なので、もし興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/cleansebot/cleansebud-your-portable-homemade-cleaner
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