その昔、本の内容をPCに取り込もうと思えば、本を見ながら手書きするか、スキャンするページが何ページもある場合は、スキャンの遅さにイラッとしながら取り込んで画像ファイルで添付するか、精度の低い文字認識アプリ(OCR)を使い、本と見比べながら誤変換した文字を修正する作業する必要がありましたが、今では文字認識や画像補正機能は飛躍的向上し、スマートフォンのカメラでも本の内容を取り込んで文字起こして利用したりする事が簡単に出来る様になっています。
ただ数ページと言う単位でしたらスマートフォンでも良いのですが、手書きの文章や、古い電子化されていない本を電子化するとなるとドキュメントスキャナと言う専用の装置があった方が断然便利です。
そこで今回はドキュメントスキャナと言うそう出番の多くない装置に付加機能をつける事でより便利に毎日でも使える様にした「RiviCamer」をご紹介致します。
スムーズに流れる様にスキャン
この「RiviCamer」の特徴は20Mピクセル(2200万画素)の超解像度のCCDを使う事で5Kと言う解像度で高精細に本をスキャンできるだけでなく、理論上3ページをたった1秒でスキャンできる高速さにあります。
ですからこの「RiviCamer」では単純にページをめくる作業をだけでを延々として行けばアッと言う間に1冊の本をスキャンし終える事ができますし、例えばページをめくる時間が1秒でスキャンに1秒、合計見開きに2秒のスキャン時間を要したとしても200ページの本であればたった200秒、つまり3分半でスキャンできてしまうのです。
その昔”自炊スキャン”と言って本をカットしてページ全てを切り離してドキュメントスキャナにかけてスキャンすると言うのが一時期、本を取り込む為の手段としてもてはやされましたが、これは本をカットしてしまうので元には戻せませんので、貴重な残存数の少ない古書の様なものでは利用できません。
ですがこの「RiviCamer」でしたら本を傷つけずに取り込む事ができますし、本を取り込むのもムーブコントールと言ってカメラの前を何かが動くとスキャンすると言う方法をスキャン・トリガーにしていますので、片手でページをめくり、そして反対側の手をサッとカメラの前を通過させればシームレスにスキャンしますので、ページをめくると自動的にスキャンするドキュメントスキャナとは違い必要なページだけをスキャンできると言うメリットがあります。
また取り込んだ本の画像は自動修正されて文字が真っ直ぐに並ぶ状態に補正されますので、本を押さえて真っ直ぐにすると言う様な作業も必要ありませんし、この「RiviCamer」の専用アプリでは200以上の言語を文字認識する機能を搭載しています。
ビデオカメラとしても利用可
そしてこの「RiviCamer」が便利な所は、PCに接続すればカメラとして認識される事です。
通常のドキュメントスキャナであればカメラは机、つまり下にしか向きませんが、この「RiviCamer」のカメラは可動域が150°もあり、もちろん真横に向ける事もできますので、解像度の低いノートPCのインカメラに変わって20Mピクセル「RiviCamer」のカメラでライブ配信も可能ですし、Zoomを使ったオンライン会議にも参加する事も可能です。
また「RiviCamer」にはマイクが4つも搭載されており、楽器演奏のライブ配信なども高音質で配信する事も可能となっています。
デスクライトとしても利用可能
また「RiviCamer」を本を高解像度でスキャンするための本を照らす為の高輝度のラインLEDを内蔵しているのですが、これをデスクライトとしても利用できる様になっています。
しかも白色だけでななく電球色のLEDも内蔵しており、勉強する時に明るく照らす”フロントライトモード”や”ブライトモード”の他、本を読むのに最適な優しい電球色で光”リーティングモード”、そして間接照明的に部屋をほんのり明るく照らし出す”ソフトライトモード”と、デスクライトとしても多機能に作られていますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/rivicamer/rivicamerthe-next-generation-5k-portable-scanner
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