ニキシー管と言う見た目は真空管の様な表示装置はVFD(蛍光表示管)やLED(発光ダイオード)、LCD(液晶)装置がなかった時代に数字や文字・記号を表示する為のデジタル表示装置に用いられたもので、ネオンガスに満たされたガラス管の中に表示させたい数字なり文字、記号に合わせて電極線を形作り配置し、その電極線に電流を流す事で電極線回りのネオンガスがグロー放電する事で発光し、数字や文字、記号などを表示する事ができます。
そのニキシー管の持つ文字の温かみの様なものが近年受けており、旧ソ連で1990年代まで作られていたニキシー管を使った置き時計等が今は流行っており、DIYで作れる様にとネットには配線図やプリント基板のパターン図などを公開しているサイトもあります。
そして今回はそのニキシー管の中でも小型で0〜9の数字が表示可能なIN-16を2本使用した腕時計「NIXOID NEXT」をご紹介致します。
より正確にジャスチャーを認識して表示
今回紹介します「NIXOID NEXT」には既に市販されている商品が存在しており、この「NIXOID NEXT」と同じIN-16を使った腕時計としては3作目になります。
ニキシー管は点灯させるのに非常に多くの電力を必要としますので、常時点灯させていたのでは腕時計のサイズでは搭載できるバッテリー容量もそうは多くありませんのでアッと言う間にバッテリーを使い切ってしまいますので、最初のモデルではスイッチを押す事で一定時間時刻を表示させる仕様でした。
このスイッチを押して時刻を表示させると言う仕様はこの「NIXOID NEXT」でもしっかりと引き継がれているのですが、それでは両手が塞がっている状態では時刻を知る術はありません。
そこで2作目ではジェスチャー、時計の文字盤(文字面)を自分の顔の方に向ける動作をする事で(具体的には手首を捻る動作)時刻を表示する様になったのですが似た様な腕の動きをさせても時刻を表示していたためバッテリーの消耗が激しく公称スペックよりも短期間しかバッテリーが持ちませんでした。
そこで加速度センサーを増やし腕の動きを検出する為のアルゴリズムを変える事で確実に腕を捻って時計の文字盤が読める様に自分に向ける動作をした時だけ時刻を表示する様にしましたので、最大10日はバッテリーが持つ様になり、加速度センサーにより動きの検出をOFFにしスイッチ操作でのみの点灯にする事で何と最大1ヶ月はバッテリーが持つ様になっています。
またニキシー管は2本しなない為、時計の表示は24時間制でまず時(Hour)を表示した後、分(min)を2ケタで表示する方式なのは従来通りで、数字が変わる時のシャッフルアニメーションも健在です。
世界に1つだけ
そしてケース裏面にはロゴ等がレーザー彫刻されるのですが、その際にシリアル番号の他、KicksrtarterのベッカーNo.も一緒にレーザー彫刻されますので言うなればこれは世界に1つだけの貴方だけの時計です。
そしてボディーはアルミ合金、ガラスは硬度9Hのサファイアガラス、そしてベルトはフッ素ゴムと素材に関しても厳選さえており、カラーもニキシー管ウォッチらしく、ディープブラック、ポリッシュ・クラッシック、マーズレッド、ミリタリーグリーンといかしたカラーラインアップが揃えられていますので、もし興味を持たれた方は詳細を含めて下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/eqilibrium/nixoid-next-nixie-watch-2021
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