拡張現実AR(Augmented Reality)メガネの元祖は何と言ってもGoogleGlassです。
GoogleGlassが発表されたのが10年前、発表された当時はその可能性にエンジニアの多くが興味を示しましたが、一部熱狂的なファンによって購入されたもののその後一度市場からは消え、再度登場した時は企業向けに特化したものとなり現在は”Glass Enterprise Edition 2”へとなっている他、MicorsoftのMicrosoftのHoloLensも個人で購入するにはハードルが高くMagic LeapのMagic Leap1は個人で購入できるものの今度は30万円近くと高価過ぎて普通の一般人ではちょっと試しにと言う様な感じでは手を出せません。
そこで今回は「INMO AIR」と言うARグラスを紹介したいと思います。
シースルーヘッドウェアラブルディスプレイ
従来ARグラスと言えばプリズムを使ったものが一般的です。
小型のディスプレイから放出された光をプリズムによって屈折させ、そこに映像を映し出しますので、どうしても情報を表示できる範囲と言うのは限られますので、表示できる情報も限定的です。
一方HoloLensの様に反射するスクリーンの様なものを目前に置く事でメガネ全体に映像を投影できるのものありますが、そうなるとHoloLensを見ても分かる通りサイズがかなり大きくなります。
そこでこの「INMO AIR」はと言うと光導波路と言う技術を用いる事で通常のメガネと変わらない大きさを実現している他、レンズ全体に情報を表示できる様になっています。
ではこの光導波路はどう言う技術なのかと言うと簡単に言えば溝を掘り、その溝の端に45°傾斜したカガミの様なものを設置して光りを反射させる様になっています。
そしてその溝にディスプレイからの光を流し込む事であたかも目の前にディスプレイがあるかの様に見せるのがこの技術の利点で、この「INMO AIR」の透過率が83%となっている事からも分かる通り視界を遮らないと言うメリットがあります。
これを透明な有機ELディスプレイを利用すると言う方法もありますが、それだともっと透過率が悪くなり前方の視界が見辛くなるため、光導波路の採用は目の付け所が良いと言えますし、直接光を投影しますので周囲が暗い場所でもハッキリとディスプレイに表示された内容が分かりますし、コントラスト比20000:1なので、周囲が明るく眩しくて表示された情報が見えないと言う事はないでしょう。
4つのコントロールモード
そしてこの「INMO AIR」では4種類のコントロールの仕方が用意されています。
このうちタッチコントロールはメガネのツルの部分を触る事で「INMO AIR」を動かす事ができ、ボイスコントロールは声での操作が可能ですが、この「INMO AIR」にはそれに加えてジェスチャーコントロールが可能です。
「INMO AIR」は右目側にディスプレイ、左目側にカメラが内蔵されており、このカメラを利用する事で目の前で動かす指の動きによって「INMO AIR」をコントロールする事ができます。
更にそれに加えて頭の動きでコントロールするヘッドコントールも備えていますので、両手が塞がっていてタッチコントロールもジェスチャーコントロールも出来ない、また周囲の雑音が大きすぎて、ノイズキャンセラーを搭載したマイクでも周囲のノイズに負けてハッキリと声を拾えないと言った時に頭の動きで「INMO AIR」を制御する事ができます。
サングラスレンズ
そしてこの「INMO AIR」にはサングラスレンズも用意されています。
そのため屋外に出かける際にはサングラス・レンズをはめる事でディスプレイの見辛さが軽減される事になりますし、「INMO AIR」を屋外でも使いながら夏の強い日差しや紫外線から目を守る事にも繋がります。
またこの「INMO AIR」は完全ワイヤレスで動き、メガネからワイヤーが伸びていないのも特徴で、もしスマートフォンから動画を再生したければWiFiで接続すれば動画の再生がこの「INMO AIR」で出来ますし、ナビゲーションの様な少ない情報を間欠に送るならBluetoothを利用する事でバッテリーの消費を抑える事もでき、様々な使い方が出来る様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
メガネをかけているのですが、どうなるのですか?。
ゴーグルではないので、メガネをかけた上で装着するのは難しいと思います