今までなら盗難対策に有効だと言われていた自転車やバイク用のU字ロック錠やワイヤー錠が次々と破られている事実はみなさんご存じでしょうか?
実際、鍵を解錠する場合、鍵を解錠する方法と鍵そのものを破壊して解錠する方法の2つの方法がありますが、前者の鍵そのものをハッキングする方は、ピッキング対策に限界が見えると生体認証やデバイス認証等に移行していますが、これら鍵を解錠する手段は正規の手順を踏めば解錠される危険性は非常に少ないのですが、鍵そのものを壊されると太刀打ちは出来ません。
そこで鍵そのものを壊されない様に頑丈にする方向に進んだのですが、それもコードレス(ワイヤレス)グラインダーの登場と共に効果を次第に落として行っており、今回紹介するU字ロック「Hiplok D1000」は、そんなグラインダーの攻撃にも耐える性能を持っています。
グラインダーの出現で破壊が可能に
元々切ると言う行為は、ミクロの世界に入って行くと原子と原子、分子と分子間の結合を断ち切る事で切断しており、これは切る方と切られる方の硬度の違いによって切る事ができるかできないかは決まって来ますし、またその切断すると言う行為に対してどれだけエネルギーを加えるかと言う事にも比例します。
ですから従来のU字ロックやワイヤー状は対切創性を高める為に硬化鋼を使ったりする事で切断に対する耐性を高める事で鍵の安全性を担保していたのですが、ワイヤレスグラインダーの登場により形勢逆転が逆転しつつあります。
グラインダーは様々な素材を組み合わせて作られた円盤の刃を回転させて材料に当てる事で、材料の強度もそうなのですが、熱と摩擦によって切断して行く工具です。
このグラインダーは従来、動かすにはコンセントが必要だったのですが、各社工具メーカーがバッテリー駆動でも有線式のグラインダー同等のトルクを出せるグラインダーをリリースした事でコンセントのない場所でも使える様になり、周囲に人さえいなければ大胆にグラインダーで切断音を周囲に響かせながら鍵をカットして自転車やバイクを盗んで行く事が出来る様になっているのが現状です。
グラフェン素材で保護
そこでこの「Hiplok D1000」はどうしたのかと言いますと、硬化鋼は使っているのですが、その硬化鋼をグラフェンによって覆ったのです。
グラフェンと言うのは今注目の素材で、炭素の化合物なのですが、その硬度はダイヤモンドよりも硬くダイヤモンドカッターを使ったとしてダイヤモンドより硬いグラフェンは傷をつけられてもなかなか削る事はできませんので、この「Hiplok D1000」はテストで10分以上の耐性を実証しています。
そしてウィークポイントを無くす為に「Hiplok D1000」のどこを切っても刃がグラフェン素材によって保護した硬化鋼に当たる様になっていますので余程粘り強くグラインダーの刃を替えつつカットしないと切断する事はまず不可能なので、駐輪・駐車する場所を人気の少ない場所を選ばなければ、まず愛車を盗まれる心配はありません。
表面はラバー素材でコーティング
またこの「Hiplok D1000」はただ対切創性が高いだけではなく、愛車を保護する為に鍵の表面全てをラバーコーティングする事で、愛車のボディーと擦れ合う事によって塗装を削り取ったりしない様にと言う気配りもなされていますのでご安心下さい。
また安心と言う点においては、この「Hiplok D1000」は生体認証や暗証番号ではなく、従来があらある鍵により解錠方法を取っています。
そこでもし鍵を紛失した場合はU字ロックごと交換するプログラムも用意されていますので、もし興味を持たれた方はU字ロックのサイズを含めて詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/airlok/hiplok-d1000-anti-angle-grinder-bike-lock
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